スマートデバイス、医師にも普及――医師ならではの使い方も:調査リポート
情報収集やコミュニケーションにスマートデバイスを活用する医師が増えている。一方で、院内の通信環境整備などの課題も浮かび上がっている。
3割弱がスマートフォン、2割がタブレットを所有し、情報収集に積極的に活用――。ケアネットが医師を対象に行った調査から、医師の間でもスマートデバイスの活用が進み始めていることが分かった。
調査結果によると、医師の約3割(前年比6ポイント増)がスマートフォンを所有。タブレット端末は前年比8ポイント増の21%となり、いずれも利用者が増加傾向にある。一方で、スマートフォン/タブレット端末ともに「購入するつもりはない」とした医師も増えており、「院内で通信が確保されていない」「PCでこと足りているため必要性を感じない」などの声が挙がったという。
所有するスマートフォンの内訳は、iPhoneが48%、Android端末が47%(その他、両端末所有者が5%)と、ほぼ二分する結果となった。用途は「臨床に役立つアプリの利用」「医学・医療関連のニュース閲覧」「医薬品・治療法に関する情報収集」「医学・医療に関する書籍・論文閲覧」が多く、患者や医師同士のコミュニケーションに活用するケースも増えている。
具体的な利用シーンを尋ねる自由回答では、情報収集や予定管理といった一般的な用途のほか、「小児の気を引いたり、泣き止ませたりするのに使っている」「往診先、診療中に薬剤を調べる」「患部の写真撮影」など、医師ならではの活用法が多く見られた。
この調査は10月12日から17日にかけて、医師・医療従事者向けサイト「CareNet.com」の医師会員を対象に行ったもので、有効回答数は1000人。
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