調査リポート
中小企業のIT化、スマホやクラウドに注目集まる――矢野経済研究所調べ:調査リポート
中小企業からのスマホソリューションの需要、8割弱のベンダーが“ある”と回答――。矢野経済研究所の調査で、中小企業もスマホ活用に注目していることが分かった。
矢野経済研究所がソリューションベンダーを対象に行った調査から、8割以上のベンダーが中小企業のIT化に注力する意向であることが分かった。
中小企業のIT化に関する市場については、47%が「有望」と回答。「今後は有望」とする回答を合わせると63%に達し、8割以上のベンダーが「今も注力している」「今後注力する」意向を持っていた。
クラウドについては「有効である」「今後は有効である」を合わせると95%のベンダーが有効性を認める結果となり、スマートフォン向けソリューションには76%のベンダーが顧客からの需要があると回答した。
中小企業のIT化支援で重要なポイントについては、オーナー経営の割合が高いことから、“経営に直結したニーズが把握しやすいかどうか”や、それを実現しやすいかどうかが挙げられるという。
クラウドコンピューティングやSaaSの普及、行政による支援策の充実といったことも導入を後押ししており、ベンダー各社には、経営者目線に立ったソリューションの提案が求められると矢野経済研究所では分析している。
この調査は2011年9月から11月にかけて、中小企業のIT化について実績がある全国のソリューションベンダーを対象に実施したもの。13社への直接面談と、電話による100社のアンケート調査の結果をまとめている。
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