スマホのセキュリティ対策をしない理由、“何をしたらいいか分からない”が4割に:調査リポート
ネットマイルが行ったスマートフォンのセキュリティ対策に関する調査で、約6割が具体的な対策を講じていないことが分かった。その理由のトップは“何をしたらいいか分からない”で、4割超に達している。
ネットマイルが行ったスマートフォンのセキュリティ対策に関する調査で、約6割が具体的な対策を講じていないことが分かった。その理由のトップは“何をしたらいいか分からない”というもので、4割超に達している。
「スマートフォンのウイルスに感染したことがあるか」という問いに対する回答は、「ない」が7割超(74.8%)で「ある」は0.3%。約4分の1にあたる24.9%は「分からない」と回答している。
スマートフォンのセキュリティに「不安や疑問を感じるか」という問いには、約7割が「何らかの不安を感じている」と回答。しかし、約3割(29.6%)が「不安はない」と回答するなど、問題意識が低いユーザーが多いことがうかがえる。
具体的なセキュリティ対策を講じているという回答は半数以下(38.5%)にとどまり、約6割が「対策していない」「分からない」と回答。その理由については4割超が「必要だとは思うが実際に何をしてよいか分からない」と回答した。また、25.3%が「お金を払ってまで対策したくない」、20.8%が「対策するほど気にしていない」と答えるなど、危機意識の薄さが浮き彫りになっている。
ネットマイルは、「いかにユーザーに当事者意識をもってスマートフォンのリスク管理を考えさせるか」を今後の課題として挙げ、スマートフォンサービスを提供する企業もそれを促すべきとしている。
今回の調査対象となったのは、ネットマイルの会員のスマートフォンユーザーのみを対象とした「スマホパネル」の会員で、有効回答数は989。対象ユーザーが利用しているスマートフォンは、iOS搭載端末が45.4%、AndroidOS搭載端末が54.6%だった。調査期間は11月11日から14日までとなっている。
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