スマホユーザーの女性比率、4割に迫る――D2C調査:調査リポート
D2Cが行った調査で、スマートフォンユーザーの女性比率が4割近くに達したことが分かった。20代女性のユーザーが大幅に増加したため。
ディーツー コミュニケーションズの調査で、スマートフォンユーザーの女性比率が4割近くに達したことが分かった。2011年に比べて20代女性のユーザーが大幅に増加したという。
調査によると、2011年の調査時に7.6%だったスマートフォンの所有率は23.6%となり、スマートフォンのみを利用しているユーザーは17.7%(2011年調査時は4%)となった。
スマートフォンの利用履歴については、6割超(63.5%)が1年未満と回答するなど、この1年で使い始めたユーザーが多い。また、利用履歴の回答からスマートフォン所有者の割合の推移を推計すると、2011年後半から普及が加速したことが分かったという。
今回の調査では、スマートフォンユーザーの女性比率が大幅に増えたこともポイントだ。2011年の調査時に28.6%だった女性ユーザーの比率は、今回の調査で4割近く(38.9%)まで増加。20歳から29歳までの女性ユーザーの割合が9.7%から17.3%に増えたことが影響したと見られる。なお、男性で最も所有率が高い年代は「20〜29歳」(48.3%)、女性は「20〜29歳」(54.2%)となっている。
2011年後半以降、通信キャリア各社は女性をターゲットとしたスマートフォンを多数投入するとともに、フィーチャーフォン向けサービスのスマートフォンへの移行を進めている。今回の調査結果からは、こうした取り組みが奏功し、一般ユーザー層のスマートフォンへの乗り換えが進み始めていることも分かる。
スマートフォン所有者をOS別で見ると、2011年調査時に約3割だったAndroid OSが56.7%となり、iPhone(39.6%)を上回った。契約している通信キャリアについては、ソフトバンクモバイル(38.5%)がトップとなり、NTTドコモ(34.4%)、au(25.3%)と続いた。
スマートフォンを使っていない人に今後の購入意向を聞くと、約3割(32.2%)が購入に前向きな意向を示した。購入意向がある人の割合を年代別で見ると、男女とも「15〜19歳」の割合が高く、特に「女性 15〜19歳」は2011年の調査時に比べて26.5ポイント上昇するなど高い数値を示した。
この調査は2月10日から2月20日にかけて、ビデオリサーチの調査モニターパネル(男女15歳〜69歳)に郵送で調査したもので、集計サンプルは3000。
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