企業のiPhone導入、キャリア選びはauに軍配――ICT総研調べ:調査リポート
ICT総研が、企業のiPhone 5の導入意向に関する調査結果を発表。auとソフトバンクモバイルのどちらを選ぶかについては、僅差でauに軍配が上がった。
企業の半数近くがiPhone 5の導入を検討しており、1割弱が導入を決めている――。ICT総研が企業の携帯電話導入決裁者、決済関与者向けに行ったWebアンケートの結果から、企業が最新iPhoneの導入に意欲的であることが分かった。
調査によると、調査対象の法人の46.5%がiPhoneの導入を検討。うち、7.3%が導入を決めていると回答した。企業規模が大きくなるにつれて検討する法人の割合は高くなっており、300人以上の企業では導入を検討する起業の割合が50%を超えている。
iPhone 5は、国内ではauとソフトバンクモバイルが取り扱っているが、iPhoneをまだ導入していない企業にどちらのキャリアを選ぶか聞いたところ、51.1%がau、48.9%がソフトバンクモバイルを選ぶと回答した。
auを選ぶ理由は、「通信エリアの広さ」(59.8%)、「ネットワーク品質」(40.9%)など、ネットワーク面が高い評価を得ており、ソフトバンクモバイルを選ぶ理由は「通信料金」(44.4%)、「端末価格」(29.8%)など料金面の割安感が挙がっている。
現在利用しているスマートフォンの満足度について尋ねると、au版iPhone(77.5ポイント)の満足度が突出して高く、次点ソフトバンクモバイル版iPhone(65.8ポイント)を大きく上回った。ソフトバンクモバイルは「通信エリアの広さ」「ネットワーク品質」などの評価が低く、今後の課題といえそうだ。なお、AndroidとiPhoneでは、iPhoneのほうが満足度が高かったという。
スマートフォンやタブレットといったスマートデバイスを導入する企業は年々増えており、ICT総研では2012年度の法人向けスマートフォンの出荷台数が、前年比で倍以上となる242万台に拡大すると予測。2016年には530万台まで拡大するとみている。
この調査は9月22日から24日までの3日間、企業の携帯電話導入決裁者と決済関与者1200人を対象にWebアンケート形式で実施した。調査対象者は企業規模(9人まで、29人まで、99人まで、299人まで、999人まで、1000人以上)ごとに200人ずつ抽出している。
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