新型コネクタ対応製品、サードパーティの開発は難しい?――Appleが制限との噂
iPhone 5などの新製品から採用されたLightningコネクタ。AppleがサードパーティによるLightningケーブルの製造に厳しい制限を設けるという噂が出ている。
Appleは、iPhone 5などの最新モデルから新たにLightningコネクタを採用しているが、同社がサードパーティによるLightningケーブルの製造に厳しい制限を設けるという情報が出ている。このコネクタはチップを内蔵していることからサードパーティによるケーブル開発は難しいといわれており、Appleの思惑が気になるところだ。
Appleは、iPod、iPhone、iPadに接続できるアクセサリーのサードパーティによる開発を認めるライセンスプログラム「MFi Program」を展開している。同プログラムの下で認められたアクセサリーはMFiロゴを付けて販売されており、一定の市場を形成している。
Apple製品に関する情報サイト「iLounge」によると、AppleはこのMFi Programを変更し、Lightning向けアクセサリの開発・製造について、Appleが認めた工場でしか製造できないなど厳しい制限を設けるようだ。iLoungeはこの情報を「信頼できる情報筋から得た」といい、現時点では、Lightningアクセサリーの製造を認可された工場はないとのことだ。Appleは11月に中国でMFi Program変更に関するセミナーを開催する予定だという。
AppleはiPhone 5で、これまでの30ピンコネクタからLightningにコネクタを変更した。Lightningには、従来のものより80%小型化され、裏表を気にせずに挿入できるなどの長所があるが、この変更によって既存の30ピンに対応した充電器などのアクセサリは使えなった。これに対応するため、AppleはLightning用の30ピンアダプタを販売している。
関連記事
- iPhone 5成功の影で泣く通信事業者――高額な販売奨励金が重荷に
iPhone 5が記録的な成功を収める中、通信事業者の胸中は複雑なようだ。ほかの端末に比べて販売奨励金が高く、売れば売るほど一時的なコスト負担がふくらむという事態に陥るからだ。 - Apple、LTE対応の「iPhone 5」を発表、9月21日発売
Appleが9月12日(現地時間)、次世代のiPhone「iPhone 5」を発表した。事前のうわさどおり、4インチの縦長のディスプレイを搭載し、LTEでの高速通信をサポート。日本でも9月21日に発売予定だ。 - iOS端末の販売台数は4億台、iPadは8400万台――Apple、販売実績を明らかに
米Appleがプレス向けイベントで、同社製品の販売実績を説明。iOS端末は4億台、うちiPadは8400万台が販売されたという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.