モバイル決済のSquare、ギフトカードサービスに進出――Passbookとの連携機能も
モバイル決済の米Squareがコンシューマー向けアプリ「Square Wallet」とショップ向けアプリ「Square Register」をアップデート。新たにギフトカード機能が追加され、iOS端末ユーザー向けにはPassbookとの連携機能も用意した。
モバイル決済の米Squareがコンシューマー向けアプリ「Square Wallet」とショップ向けアプリ「Square Register」をアップデートした。Facebookなども展開するギフトカード機能が加わり、AppleのPassbookとの統合も実現した。
このアップデート情報は、Squareの創業者、ジャック・ドーシー(Jack Dorsey)氏が12月9日にツイートで発表したもの。Squareは、スマートフォンのイヤフォンジャックに差し込んで使う小型カードリーダー端末(無料)を利用した小売店向けのクレジットカード決済サービスからスタートし、コンシューマー向けアプリのSquare Walleでコンシューマー向けにサービスを拡大した。
Square Walletは、事前にクレジットカードや顔写真などの情報を設定しておけば、名前を告げるだけで支払いができるサービス。Square WalletがGPSを利用して最寄りにある対応ショップを表示し、ユーザーはこの中から利用したいショップを指定して事前に利用することを通知すると、店舗側にその情報が伝わるという仕組みだ。Square WalletはStarbucksとの提携により、11月から米国のStarbucksで利用できるようになり、存在感が増している。
今回のアップデートで、Square Walletにギフトカード機能が加わった。ギフトカードを送る場合は対応ショップを選んで金額を選択し、アドレス帳から送りたい相手を選んで送信する。ギフトカードを受け取ったユーザーはSquare Walletでそのまま利用できるほか、AppleがiOS 6で導入したPassbookに入れて利用することもできる。QRコードに変えてショップで提示することもできるため、Squareユーザーではないユーザーでも利用できる。対応ショップはStarbucksを含む約25万件。なお、Squareは米国とカナダで展開しているが、ギフトカード機能は米国のみとなる。
ショップ側のSquare Registerもアップデートによりギフトカードに対応した。これにより、Square Wallet、Apple Passbook、QRコードを利用してのカードを使った支払いを処理できる。追加の手数料は不要。
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