“スマホでクレジット決済”の米Square、初の海外展開――カナダでサービス開始
“スマホでクレジット決済”の米Squareが、カナダでサービスを開始。同社初の海外展開となる。
モバイル決済の米Squareは10月24日、カナダでサービスを開始したことを発表した。小売店や事業者は、Squareが無料で提供するスマートフォン用のカードリーダーを使ったクレジットカード決済サービスを利用できる。
Squareは米Twitterを創業したジャック・ドーシー(Jack Dorsey)氏が立ち上げたモバイル決済のベンチャー企業。店舗はiPhoneやAndroid端末のイヤフォンジャック(3.5ミリ)に専用のカードリーダー「Square Mobile Card Reader」を挿し、POSシステムの「Square Register」アプリを利用することで、顧客にスマートフォンを使ったクレジットカード決済サービスを提供できる。カードリーダーとアプリは無料で、決済時に手数料として決済金額の2.75%をSquareに支払う。カードリーダーを利用しない、カード番号の入力による決済にも対応する。
Squareは多額のコストをかけることなく、短期間でカード決済システムを導入できることから、個人事業者や中小規模の小売店の顧客が多いが、2012年には大手コーヒーチェーン、Starbucksとの提携も発表している。すでに200万以上の企業や個人がSquareを利用したクレジット決済を導入しており、年間の処理金額は80億ドルに達するという。
Sauareはこれまで米国のみでサービスを提供しており、カナダでの事業は初の国外展開となる。同社は先に2億ドルの資金を調達しており、国際展開の計画を明らかにしてた。
関連記事
- スマホ利用のカード決済サービス、米Grouponも参入――「Groupon Payments」
米Grouponが、スマートフォンを利用したクレジットカード決済サービス「Groupon Payments」を発表。手数料を安価にすることで、先行するSquareやPayPal Hereに対抗する。 - iPhoneがクレジットカードの決済端末に――ソフトバンク「PayPal Here」の提供を開始
ソフトバンクがiPhoneをクレジットカードの決済端末として使えるようにする「PayPal Here」の提供を開始した。端末は一部のソフトバンクショップで購入できる。 - 「PayPal Here」の展開で、日本の決済市場を進化させる――ソフトバンクモバイル 喜多埜裕明氏に聞く
米PayPalと提携し、スマートフォンを使った決済システムの導入でO2Oビジネスに乗り出すソフトバンク。どのようなビジネスやサービス展開を目指し、そのメリットと波及効果についてどんな見方をしているのか。 - スマホによる効率化の波、小売り店舗にも――ソフトバンクグループ、O2Oに本腰
スマートデバイスで業務の効率化を支援してきたソフトバンクグループが、PayPal HereとクラウドPOSの投入で小売りの世界の効率化に乗り出す。この戦略の裏にはどんな狙いがあるのか。 - iPhone、iPadとAndroid向けカード決済サービス「Square」がスタート
Twitter創業者が立ち上げたスマートフォン向けカード決済サービス「Square」がスタートした。iPhone、iPad、iPod touch、Android端末に装着した小型カードリーダーを使って、VisaやMasterCardでの支払いを受けることができる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.