Jibe Mobileがコミュニケーションツール開発を強化、VodafoneとMTIから資金調達
モバイルサービス開発のJibe Mobileが、投資企業グループから830万ドルを調達。Rich Communication Suiteベースの新たなコミュニケーションサービスの開発を強化する。
モバイルサービス開発のJibe Mobileは12月12日、Vodafone Venturesとエムティーアイ(MTI)を中心とした投資企業グループから830万ドルを調達したと発表した。これを利用して、Jibeは「Rich Communication Suite(RCS)」標準をベースとするコミュニケーションサービスの開発を継続するという。RCSは、通信キャリアがSkypeなどのWebサービスに対抗するための技術と位置づけられている。
Vodafone Venturesは英国のモバイル通信キャリアVodafoneの米国の投資子会社で、MTIは日本のモバイルコンテンツ開発企業。Jibeは日本で「Friends Note」などのアプリを提供しているが、このところ新たな通信サービスプラットフォーム技術の開発にシフトしている。
同社は現在、モバイル業界団体の3GPPで仕様策定が進んでいるRCSをベースとした「Joyn」を統合する技術プラットフォームとAPIを開発中。今回の投資を受けてこの取り組みを進めるとし、リッチコミュニケーションサービスを開発者が容易に自分のアプリに加えられるクラウドプラットフォームの提供を目指す。
JoynはVodafon Spainらスペインの大手キャリア3社が11月に発表したRCSベースのサービス。端末や場所を問わずに通話、VoIP、メッセージ、プレゼンスなどのコミュニケーションを利用できる環境の提供を目指す。通信キャリア側は、相互運用性のあるRCSにより、SkypeやWhatsUpなどのOTT(オーバー・ザ・トップ)サービスへの対抗を狙う。
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