Volvo、Ericssonの自動車向けクラウドサービスを採用――車載情報システムの構築で
VolvoがEricssonの自動車向けクラウドサービス「Connected Vehicle Cloud」を土台とした車載システムを構築する。プラットフォームの一部を公開し、サードパーティがサービスを開発できるようにする。
Volvo Car GroupとEricssonは12月17日、車載情報システムでの提携を発表した。VolvoはEricssonの自動車向けクラウドサービス「Connected Vehicle Cloud」を土台とした車載システムを構築。ユーザーはモバイル回線を経由して車内でナビゲーションなどのアプリを利用できるようになるという。
Volvoはインターネットサービスの提供にあたり、Ericssonの車業界向けクラウドサービス、Connected Vehicle Cloudを採用。このシステムを利用することでVolvoユーザーは、Volvo車内に配備した画面からナビゲーションや情報、エンターテインメントなどのアプリケーションにアクセスできるという。
Volvoはまたプラットフォームの一部を公開し、自動車業界のエコシステムを構成するプレーヤーが利用できるようにするとも述べている。インターネットラジオや道路交通機関、料金所などと提携し、コンテンツを提供するとみられる。Volvoの製品戦略担当シニアバイスプレジデントのレックス・ケルセメイカース(Lex Kerssemakers)氏は「近い将来、人々が職場や家で利用するように、車もデジタルサービスを利用できるようになる」とコメントしている。
VolvoはConnected Vehicle Cloudの初の顧客となり、Ericssonはソリューションの提供に加え、Volvoの情報システム環境の統合や、グローバルクラウドソリューションの管理サービスも手がけるという。VolvoとEricssonはともにスウェーデンの企業で、電気自動車の充電システムでも協業している。
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