iPadのWebトラフィックシェアは9割弱、Kindle Fireも急成長――Chitika調べ:調査リポート
Chitikaの調査で、「iPad」がタブレット端末のWebトラフィックシェアで、ほぼ9割を占めていることが分かった。Amazonのタブレット「Kindle Fire」も急成長しているという。
iPadの独占的な状態に変化の兆しがみえるタブレット市場だが、オンライン広告ネットワークを運営するChitikaの調査によると、WebトラフィックについてはiPadが依然として9割近くを占めることが分かった。
調査では、AppleのiPadファミリーのシェアが87%となり、前回調査(11月)の88%から1ポイントの微減にとどまった。トラフィックが伸びているのはAmazonのAndroidタブレット「Kindle Fire」ファミリーで、前回の3.57%から今期は4.25%に増加した。Samsungが「Galaxy」ブランドで展開するAndroidタブレットも、前回の2.36%から今回は2.65%とシェアを伸ばしたが、Kindle Fireほどの成長には至らなかったようだ。Googleの「Nexus」タブレット(「Nexus 7」「Nexus 10」)は、前回の0.91%から1.06%までシェアを伸ばした。
主要なAndroid勢はいずれもシェアを伸ばしたが、Chitikaは「タブレットのWeb利用におけるAppleの独占的なシェアには、ほとんど影響はみられない」としている。
この調査は、Chitikaが12月8日〜14日にかけて北米市場を対象に、自社オンライン広告ネットワークにおけるデバイス別のモバイル広告インプレッションを調べた。
なお、IDCが11月初めに発表した第3四半期の世界タブレット市場調査によると、Appleのシェアは50.4%、Samsungは18.4%、Amazonは9%だった。Appleは前年同期比で9ポイントダウンし、Samsungは12ポイント伸ばした(Amazonは2011年後半にタブレット市場参入したため、データなし)。IDCはその後、Appleのタブレットにおけるシェアが将来的に低下するとの予想を発表しており、これが原因でAppleの株価が大きく下がるという事態につながった。
関連記事
- 第3四半期のタブレットOS別出荷シェア、AndroidがiOSを追い抜く――IDC調べ
IDC Japanの調査から、第3四半期(7〜9月)のタブレットOS別出荷シェアで、Android OSが初めてiOSを上回ったことが分かった。 - 進む企業のタブレット導入、今後4年で3倍に
コンシューマー市場から火がついたスマートデバイスは、今後法人市場で普及が加速するようだ。Gartnerの調査によると、企業が業務用途で購入する端末は、今後4年で3倍に増加するという。 - iPadの累計販売台数、1億を突破――Apple、販売実績を明らかに
第4世代のiPadやiPad miniなどの新製品を発表した米Appleが、同社製品の販売実績を発表。iPadの累計販売台数は1億を突破し、iPhone 5は発売から1週間で500万台が売れたという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.