人気の写真・ビデオアプリはAndroidよりiPhoneの方が割安に
Androidアプリに比べて高いといわれがちなiPhoneアプリだが、写真・ビデオカテゴリーのアプリについてはiPhoneの方が安いという。Suite 48 Analytics調べ。
iPhoneアプリはAndroidアプリに比べて高いといわれているが、Suite 48 Analyticsの調査によると、写真・ビデオカテゴリーのアプリはAndroid向けに比べてiPhone向けの方が安いという。iPhone向け写真・ビデオアプリの数はAndroidの3倍近くあり、価格競争が進んでいるようだ。
Suite 48 Analyticsはモバイル向け写真アプリ市場を専門に調査するリサーチ企業。1月31日に、iPhoneとAndroidの写真・ビデオアプリの価格や動向に調べた調査レポート「Photo/Video Apps Market Analysis January Report」を発表した。
「App Store」(iPhone向け)と「Google Play」(Android向け)の写真・動画カテゴリーの上位50の有料アプリを調べたところ、App Storeでは50%以上が1ドル以下だったのに対し、Google Playは34%だった。Google Playでは1.99ドル以上が約45%と最も多い価格帯だったが、App Storeは1.99ドル以上は約17%しかなかった。平均すると、上位50ではiPhoneアプリの方がAndroidよりも38%安いという。
この原因について同社は、iPhoneユーザーの方が価格に敏感であるというより、iPhone向けアプリの方が数が多く、価格競争が起こっているためと分析している。App Storeでは写真・動画アプリが約2万件公開されているのに対し、Google Playでは7500件と半分以下。さらに、Google Playでは1年以上前から公開されているアプリが32%であるのに対し、iPhoneアプリは50%を上回っていた。評価についても、上位に入っている同一アプリの評価はApp Storeの方がGoogle Playより高いという。
種類別では、上位50アプリのうちの38%がフィルタや効果を付けるアプリだった。動画アプリの比率は10%とまだ少ないことも分かった。
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