ビジネス向けモバイルアプリ市場が急成長、2013年には2億人のビジネスユーザーが活用へ:調査リポート
調査会社のStrategy Analyticsは、ビジネスユーザーによるビジネス向けモバイルアプリの利用が増え、5年後には関連市場が倍増すると予想している。
コンシューマーからはじまったスマートフォン/タブレットとモバイルアプリのトレンドが、エンタープライズにも波及している。調査会社のStrategy Analyticsは、ビジネスユーザーによるビジネス向けモバイルアプリの利用が増え、5年後には関連市場が倍増すると予想している。
Strategy Analyticsが1月14日付けで発表した調査リポートによると、業務用途のモバイルアプリ活用が急速に進んでいることが分かった。これまで法人分野のモバイル活用といえば、電子メールやメッセージが主流だったが、会議などのコラボレーションアプリ、コンテンツ編集などの生産性向上アプリ、CRMなどのビジネスプロセスアプリなどといったようにビジネス向けアプリの種類が広がり、利用が加速しているという。2012年にはビジネス向けモバイルアプリの売上は250億ドルに達したと同社は報告しており、業務向けモバイルアプリを利用するビジネスユーザーは2013年には2億人に達すると予想している。
こうしたトレンドが継続した結果、ビジネスユーザー向けモバイル端末/アプリの関連市場は、今後5年で2倍規模にふくれると予想している。例えばモバイルアプリの安全な配信を可能にする、モバイルデバイス管理(MDM)やモバイルアプリケーション管理(MAM)などのソリューションを提供するベンダーはすでに増加傾向にある。
同社では法人分野の市場が拡大した一因として、「コンシューマーでのモバイル体験が、モバイル端末を利用してどこからでも情報やアプリケーションにアクセスしたいという期待、さらにはニーズを生み出した」と説明。コンシューマーのトレンドがエンタープライズに影響を与える“コンシューマライゼーション”の流れで普及したと指摘している。
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