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[速報]東京電力の需給率が14時台に95%を突破:電力供給サービス
夏の節電シーズンが終了したと思った矢先に、東京電力で需給率が95%に達する事態が発生している。10月1日(火)の14時台に最大需要電力が4176万kWを記録し、当日の最大供給力4395万kWからの余剰分が5%を切る危険な状況に陥った。
東京電力からは発電所のトラブルなどの報告はなく、供給力を下げすぎたことが原因とみられる。10月1日(月)の朝8時30分の時点の「でんき予報」でも需給率が93%と「やや厳しい」状況になることを予測していた(図1)。実際には最大需要電力が朝の予測値4120万kWから14時台に56万kWも超過して、需給率が95%に達してしまった。15時台には需要が下がり始めており、危険な状態は回避できる見通しだ。
先ごろ9月18日には、東北電力の管内で発電所の停止などによって需給率が96%を超える状態が発生している。各電力会社は9月の後半から供給力を引き下げており、急な発電所のトラブルや季節外れの気温上昇に対応できていない状態だ。
東京電力は9月前半までは5000万kWを超える供給力を維持してきたが、18日(火)から5000万kW以下に落とし、さらに24日(月)以降は4500万kWから4200万kW程度へ徐々に低下させていた。
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