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昼間は透明で夜はやさしく光る、新開発の照明を導入したコンビニ:LED照明
ファミリーマートは開店予定の新店舗に、「透明な板」に見える照明を導入した。光色を変えることができる直管形LEDランプも導入するなど、節電しながら快適な空間を作ろうとしている。
新しい照明器具を導入するのは、2013年2月14日に開店予定のファミリーマート船橋金杉店(千葉県船橋市金杉)。鎌ヶ谷市との境の近くに立地している(図1)。
窓際はカウンターと椅子があって、軽食を取れるようになっている。この場所に、「透明な板」に見える照明器具を導入した。昼間はただの透明の板にしか見えないが、夜間や日中でも天候が悪いときはこの板全体がほんのり光る(図2)。
これは東芝が開発した透過型で片面発光の有機EL照明だ。光るときは片面だけが光り、光っていない方からは透明に見える。この照明でテーブルを照らして店舗の外から見ると、照らされているテーブルが浮かび上がって見えるという。
もう1つ、この店舗は独自の照明器具を導入している。光色(色温度)を自由に変えることができる直管形LEDランプだ(図3)。光色を温白色(3500K)〜昼白色(5500K)の範囲で自由に変えることができる。時間帯や季節に応じて光色を使い分けることで、店内の雰囲気を一変させることができる。
両方の照明器具を提供した東芝ライテックによると、有機EL照明と光色を変えられる直管形LED照明を導入することで、一般的な直管形LEDランプだけを使った場合に比べて電力消費量を約20%削減できるという。
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