運営・保守からメガソーラーに乗り出す企業、広島県の2カ所で5MWを対象に:自然エネルギー
大京グループでビル管理事業を手掛けるオリックス・ファシリティーズは、運営・保守業務からメガソーラー事業に乗り出す。広島県の企業が操業中の2カ所のメガソーラーを受注した。今後、施工も目指す。
メガソーラーの計画が急速に増えていく中、完成後のメガソーラーを管理する業務の必要性が高まっている。設計や建設とは異なるノウハウが必要であり、20年程度の期間、事業に取り組まなければならない。
ライオンズマンションなどを手掛ける大京には、ビルや施設管理を専門とするグループ企業がある。そのうちの1社、オリックス・ファシリティーズがメガソーラーの運営・保守業務(O&M)に乗り出す。清掃などの一般的な保守はもちろん、事業収支計画立案や中長期の予算の執行も行う。
これまで小規模な太陽光発電のO&Mに取り組んでおり、2013年6月には初めてメガソーラーのO&Mを2件受注した。いずれも契約は1年であり、1年ごとに契約を延長するかどうかを決める形だ。
管理対象となるのは、「広島空港流通工業団地太陽光発電所」(広島県東広島市、4.29ha、出力1.99MW)と「氏神工業団地太陽光発電所」(広島県北広島町、5.3ha、出力2.98MW)のメガソーラー(図1、図2)。いずれも広島県でアミューズメント事業などを進めるワコーグループが開発したメガソーラーである。2013年3月に相次いで運転を開始し、中国電力に売電を開始したばかりだ。
オリックス・ファシリティーズは今後、O&M以外に、再生可能エネルギーを利用した発電設備の施工にも取り組む計画だという。
【訂正】 記事の掲載当初、「発電設備の設計や施工にも取り組む」としておりましたが、これは「発電設備の施工にも取り組む」の誤りでした。お詫びして訂正いたします。上記記事はすでに訂正済みです。なお、オリックス・ファシリティーズは記事本文にあるようにメガソーラー事業全体を進めるのではなく、運営や保守、施工に注力する計画です。
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