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猛暑の7月前半も電力需要は予測より低く、中部だけ前年実績を上回る:エネルギー管理
全国で最高気温が軒並み35度を超えた7月前半だったが、それでも電力需要は予測値を大幅に下回るレベルで、中部以外は前年の実績よりも低く推移している。7月後半から8月にかけて再び猛暑が予想されるものの、電力需要が前年を上回る地域は多くなさそうだ。
7月8日(月)から12日(金)にかけて、全国各地で電力需要が増大した。最高気温が35度を超えて「猛暑日」になる地域が相次ぎ、冷房の需要が一気に増えたためである。早くも電力不足を心配する声が一部で上がっているものの、状況を冷静に見れば安定した需給状況にあることがわかる。
各地の最大電力は中部を除いて、今のところ前年7月の実績よりも低い水準にある(図1)。東京電力の管内では7月11日(木)に群馬県や山梨県で最高気温が39度を超える異常な暑さに見舞われながらも、最大電力は5024万kWにとどまった。政府の委員会が予測した7月の最大電力を400万kW以上も下回っている。
中部電力の管内では静岡・岐阜・三重の3県で最高気温が38度を突破した7月12日(金)に、最大電力が2511万kWに達して、前年7月の2478万kWを超えた。それでも政府の委員会の予測値2585万kWまでは余裕があり、想定の範囲に収まっている。
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