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風力と太陽光で光るLED街灯、災害時は非常用電源にも:スマートシティ
京都府が再生可能エネルギーを活用したLED街灯の実証実験を府庁の構内で開始した。小型の風力発電機と太陽光パネルを備えて自立運転が可能で、蓄電池に貯めた電力を使って日没後に点灯する。今後3年間の実証実験で性能を評価しながら、府内の市町村にも広めていく方針だ。
京都府が導入した「ハイブリッド式LED街灯」は24ワットのメイン照明1個と1ワットのスポット照明2個で構成する。いずれもLED電球を内蔵したもので、日没後に自動的に点灯する仕組みになっている(図1)。
街灯の最上部には「ダリウス型」の風力発電機が付いている。大きな羽根で回転する通常の風車と違って垂直の軸で回転して、狭い設置スペースでも効率よく発電できる点が特徴だ(図2)。300ワットの発電能力がある。
さらに風車の下には太陽光パネルが斜めに付けられていて、最大で135ワットの電力を供給することができる。風力と合わせて435ワットになり、発電効率を10%と想定すると1日に1kWh(=1000ワット時)の発電量になる。3個の照明を1日12時間点灯させた場合でも3日分の消費電力に相当する。
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