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2014年度に190万台のスマートメーター、東京電力が都内から設置開始:電力供給サービス
今後の電力供給サービスの基盤になるスマートメーターの設置が東京都内で始まる。東京電力は郊外の小平市に約1000台を設置して通信機能を検証した後、7月から都内全域へ展開する。2014年度中に190万台を設置して、2015年7月にはスマートメーターを活用した新サービスを開始する計画だ。
東京電力が約2700万台にのぼるスマートメーターの導入計画を4月中に開始する。初めに東京都の小平市の一部地域を対象に約1000台を設置して、メーターの取替工事の作業量や通信状況などを6月まで検証する予定だ。スマートメーターは電力の使用量を計測する機能に加えて、計測したデータを通信ネットワークで送信する機能を備えている(図1)。
スマートメーターはさまざまな設置環境に合わせて3種類の通信方式を選択できるようになっていて、そのうちの携帯電話方式の通信機能を小平市で検証する(図2)。さらに7月からは都内全域に設置対象を拡大しながら、残る2種類の通信方式の検証を1年間かけて実施することにしている。
東京電力は2014年度中に約190万台を設置する計画で、9月までの上期に30万台、10月からの下期には東京以外の地域を加えて160万台を導入する。当初は設置から10年を経過したメーターの交換と新築住宅への導入を優先させる方針だ。さらに2015年度には設置台数を増やして320万台、2016年度には490万台を導入して、3年間で合計1000万台の設置を目指す(図3)。
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