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病院に小型風力発電機を4基、災害時にも照明や情報通信機器に電力供給:自然エネルギー
風況に恵まれた青森県の八戸市にある病院が4基の小型風力発電機を導入した。従来は医療機器用に自家発電機を備えていたが、災害拠点病院としての機能を果たすために管理棟の照明や情報通信機器にも電力を供給する必要があった。4基で20kWの電力を供給できるようになる。
青森県の太平洋側に位置する八戸市は年間平均風速が5メートル/秒を超える風力発電に適した地域である。八戸市内に2009年に開業した「メディカルコート八戸西病院」が2014年4月に4基の小型風力発電機を構内の駐車場に設置して、自家発電による電力供給機能を強化した(図1)。
導入した風力発電機は風車の羽根(ブレード)の直径が5.5メートルの小型で、発電能力は1基あたり4.7kWである(図2)。年間平均風速が5メートル/秒の場合に発電量は約9000kWhになる。4基の合計で一般家庭10世帯分に相当する電力を供給することができる。
メディカルコート八戸西病院は災害発生時に医療拠点としての機能を果たすために、病院の管理棟内に対策本部を設置することになっている。小型風力発電機から供給する電力は停電時でも管理棟の照明や情報通信機器に優先的に供給する。
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