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買取価格が太陽光の1.5倍、それでも普及しない小形風力:蓄電・発電機器(2/2 ページ)
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が出力20kW未満の「小形風力発電」のてこ入れに乗り出す。発電機やパワーコンディショナー、支柱を中心に部品を共通化し、導入時の投資コストを3年間で30%削減することが目標だ。
事業は2つ、設計・試作とフィールド試験
研究開発は2つの事業に分かれる。「小形風力発電部品標準化」事業では、国内外の規格を調査して、設計要件を抽出。部品の設計、試作、性能評価を進める。もう1つの事業で進めるフィールド試験評価を反映して、最終的な標準仕様を定める流れだ。
「小形風力発電部品実証研究」事業では試作した部品を実機に組み込み、実証フィールドでシステム性能やコンポーネント性能を評価する。
2014年12月17日には2つの事業の委託予定先を発表した。小形風力発電部品標準化は委託事業として進め、NEDOが費用を100%負担する。委託先は日本小形風力発電協会の他、東京理科大学、三重大学、東京大学、金沢大学、産業技術総合研究所だ。
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