検索
連載

電力と通信で年間8万円割引、ソフトバンクが電力市場で目指すもの電気料金の新プラン検証シリーズ(7)(4/4 ページ)

東京電力との提携で2016年4月から電力小売市場に参入するソフトバンクは、料金プランを発表した。基本的には東京電力の新料金プランを踏襲しているが、独自のセット割引「おうち割」を最大の特徴として打ち出す。

PC用表示 関連情報
Share
Tweet
LINE
Hatena
前のページへ |       

クリーン電力プランもリリース予定

 今回発表のあったこれらの電力プランに加えて、ソフトバンクグループのSBエナジーが発電した太陽光や風力などのFIT電気(再生可能エネルギー)を活用した「FITでんきプラン」なども近々リリース予定だという。

 同プランでは、ソフトバンクグル―プの全国31カ所の再生可能エネルギーの発電所で発電された約50万kW(約20万世帯相当)を活用し、SBパワーを通じて電力小売を行っていく。SBパワーについてはまだ小売電気事業者登録が終わっていないが、現在申請中で「認可を受け次第、新料金プランを発表する」(ソフトバンク エナジー事業推進本部 執行役員本部長 馬場一氏)としている(図10)。

photo
図10 FIT電気プランの概要 出典:ソフトバンク

ガスの小売りも視野に

 電気小売の全面自由化に続き、ガス小売の全面自由化も2017年4月に予定されている(関連記事)が、ソフトバンクではソフトバンクショップの販売力と、今回発表した「おうち割」を組み合わせることで、ガス小売事業にも参入する方針だという。

 宮内氏は「おうち割の第1弾として電力販売を行うが、第2弾、第3弾なども検討していく。その中で、自由化されるものについては取り組みたいと考えている。ガスも視野には入れており、検討を進めていく」と語る。

 宮内氏は、家庭の中でスマートフォンを中心にさまざまなサービスやアプリケーションがつながっていくと述べており、将来的には今回の「おうち割」をプラットフォームとし、さまざまなビジネスを展開していくことを示唆している。

photo
図11 おうち割で取り込むサービスのビジョン 出典:ソフトバンク
前のページへ |       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る