電気料金ガイドブック

最新トピックス

電気料金の新プラン検証シリーズ(42):

再生可能エネルギー関連事業を手掛けるネクストエナジー・アンド・リソースは、家庭向けの電力販売を開始した。ブランド名は「GREENa(グリーナ)」で、グリーン電力証書の活用で、“再生可能エネルギー100%”をうたうプランを設けているのが特徴だ。全国11カ所の再生可能エネルギー発電所から、自分が応援したい発電所を選ぶこともできる。

(2017年2月27日)
電気料金の新プラン検証シリーズ(41):

ソフトバンクが一部の家庭向け電気料金メニューを刷新した。中部・関西電力エリア向けには規制料金より必ず1%安くなるプランを提供する。さらにFIT電気を供給するプランもリニューアルした。電源構成におけるFIT電気の割合を70%まで高めるとともに、基本料金を0円とし、分かりやすい料金体系にするなど刷新を図った。

(2017年1月25日)

電気料金の新プラン

電気料金の新プラン検証シリーズ(1):

電力の小売全面自由化に向けて最も意欲的な会社の1つが東京ガスだ。小売電気事業者の先頭を切って料金プランを公表した。毎月の電力使用量が多い家庭や商店を対象に、東京電力よりも安い単価を設定した点が特徴だ。都市ガスのほかにインターネットサービスを加えた「トリプル割」も実施する。

(2015年12月28日)
電気料金の新プラン検証シリーズ(2):

東京ガスに続いて大阪ガスも家庭向けの料金プランを発表して、1月4日から契約申込の受付を開始した。関西電力のサービスエリアを対象に、都市ガスとセットの2年契約で最大5%を割り引く。月間の使用量に応じて4段階の単価を設定した。標準家庭よりも使用量が多い場合に割安になる。

(2016年1月5日)
電気料金の新プラン検証シリーズ(3):

東燃ゼネラル石油は2016年4月から全面自由化される電力小売事業において、家庭用を含む低圧市場における料金プランを発表した。既存の電力会社との料金比較において、推計で戸建住宅では年間1万円、店舗兼住宅で年間1万8000円程度の割引につながるプランなどを用意している。

(2016年1月6日)
電気料金の新プラン検証シリーズ(4):

首都圏で鉄道を運行する東急グループが1月1日から家庭や商店を対象に電力の販売を受付開始した。東京電力の現在の電気料金と比べて基本料金・電力量料金ともに安いプランで攻勢をかける。家庭向けは月間使用量が300kWhを超えると5%安くなる。鉄道の定期券とセット割引も計画中だ。

(2016年1月7日)
電気料金の新プラン検証シリーズ(5):

首都圏は小売全面自由化で新たに開放される家庭・商用向け低圧市場の中で、最も激しい事業者間の競争が予想される。その中で現在最大の顧客を抱え、“守る立場”にいるのが東京電力だ。その同社がついに電力料金プランの概要を発表した。

(2016年1月8日)
電気料金の新プラン検証シリーズ(6):

ガス会社をはじめ各社の料金プランは電力の使用量が多い家庭でなければ安くならないケースが大半だ。ケーブルテレビ最大手のジュピターテレコムは使用量が少ない場合でも電力会社の料金より安くなるプランを発表した。対象地域は北海道・東北・関東・関西・中国・九州の15都道府県と広い。

(2016年1月12日)
電気料金の新プラン検証シリーズ(7):

東京電力との提携で2016年4月から電力小売市場に参入するソフトバンクは、料金プランを発表した。基本的には東京電力の新料金プランを踏襲しているが、独自のセット割引「おうち割」を最大の特徴として打ち出す。

(2016年1月13日)
電気料金の新プラン検証シリーズ(8):

2016年4月から始まる電力の小売全面自由化に向け、中部電力が4月からの新料金プランを発表した。既存の中部電力管内の顧客向けの料金で、従来料金より最大5%程度割安になるという。独自のポイントサービスを活用して、現在抱える約1000万の顧客のつなぎとめに注力する。

(2016年1月14日)
電気料金の新プラン検証シリーズ(9):

石油最大手のJXエネルギーは「ENEOSでんき」の拡販に向けて、電力の使用量が標準以下の家庭でも割安になる料金プランを打ち出した。月間の使用量が180kWhを超えれば東京電力よりも安くなる。電力の契約者にはガソリンなどの料金を割り引くほか、提携カードのポイントも増やす。

(2016年1月15日)
電気料金の新プラン検証シリーズ(10):

小売全面自由化で厳しい競争を迫られる関西電力だが、4月に投入する新しい料金プランは1種類に限定した。昼間の単価を高くする代わりに夜間を安くする時間帯別のメニューで、夜間の時間帯を従来の8時間から10時間に拡大した。原子力発電所の再稼働を想定した料金プランでもある。

(2016年1月18日)
電気料金の新プラン検証シリーズ(11):

2016年4月から始まる電力の小売全面自由化で注目なのが、大手通信キャリアの参入によるセット割引の提供だ。ソフトバンクに続いて、KDDIも「auでんき」の料金プランの内容を明らかにした。地域や使用電力量を問わず、KDDIの携帯電話(au)ユーザー全員に割引のメリットを訴求する特徴的なプランとなっている。

(2016年1月20日)
電気料金の新プラン検証シリーズ(12):

小売全面自由化に向け、電力会社各社が新料金プランを続々と発表している。料金値下げの切り札となる原発の再稼働状況を見守りつつ、「今より安くなる」を掲げて電力会社に挑む新規参入事業者が続々と登場する中、各社はどんな料金プランを設定したのか。

(2016年1月21日)
電気料金の新プラン検証シリーズ(13):

2016年4月から小売電力市場に参入する昭和シェル石油が料金プランを発表した。電気契約を結ぶと東京電力管内で給油した場合、ガソリンなどの価格が1リットル当たり最大10円引きになる。月に600kWh以上の電力を使った場合、電気料金も1kWh当たり1円安くなる。

(2016年1月22日)
電気料金の新プラン検証シリーズ(14):

大阪府の南部で50万人の組合員を抱える生協が関西電力に対抗する料金プランを打ち出した。毎月の使用量が標準の300kWhの場合に4%安くなり、使用量が多いと割引率が10%以上のプランもある。大阪ガスや携帯電話会社のセット割引とも競争しながら、CO2排出量の少ない電力を販売していく。

(2016年1月29日)
電気料金の新プラン検証シリーズ(15):

コンビニ各社の中で最初に小売電力市場への参入を発表したローソン。三菱商事と共同設立したMCリテールエナジーを通して、2016年4月から東京電力管内で電力販売を開始する。料金プランは1種類のみという「分かりやすさ」と、ポイント還元によるお得感で一般消費者にアピールしていく狙いだ。

(2016年2月2日)
電気料金の新プラン検証シリーズ(16):

昨年末に先陣を切って電気料金を発表した東京ガスが早くも値下げを実施した。東京電力よりも高く設定していた基本料金を同額に合わせたほか、使用量で加算する電力量料金も引き下げる。戸建て3人家族のモデルケースでセット割引を適用すると東京電力+ソフトバンクよりも安くなる。

(2016年2月3日)
電気料金の新プラン検証シリーズ(17):

2016年4月から始まる電力の小売全面自由化に向け、「首都圏エリアでの顧客拡大」を重要戦略の1つとして掲げる中部電力。首都圏向けの料金プランは、ターゲットを比較的電力使用量の多い家庭に絞り込んだ。課題となる認知度や販売網は都市ガスなどとの提携戦略でカバーして、初年度は10万顧客の獲得を目指す計画だ。

(2016年2月8日)
電気料金の新プラン検証シリーズ(18):

電力の小売全面自由化に向け、消費者の生活目線を意識した新料金プランの発表が続いている。その中で国内初の事例となるスーパーマーケット事業と電力販売を組み合わせた料金プランが登場した。アイ・グリッド・ソリューションズが展開する「スマ電」だ。現行の電力会社より安い電気料金設定と、生活に身近な存在であるスーパーでの割引提供などをメリットに顧客確保を狙う。

(2016年2月9日)
電気料金の新プラン検証シリーズ(19):

ミツウロコは子会社であるミツウロコグリーンエネルギーを通じ、2016年4月から全面自由化される電力小売事業において、家庭用を含む低圧市場で電力販売を行うことを発表した。東京電力などの主要電力会社に比べて120kWh以上の価格を安くしていることが特徴である。

(2016年2月15日)
電気料金の新プラン検証シリーズ(20):

福岡県みやま市が設立した新電力の料金プランは明快だ。九州電力の現行のプランから基本料金・電力量料金ともに単価を引き下げた。さらに曜日別の料金プランやオール電化の家庭を対象にしたプランを加えた。太陽光発電の電力買取サービスも実施して、原子力に依存する九州電力に対抗する。

(2016年2月18日)
電気料金の新プラン検証シリーズ(21):

電力の小売全面自由化に向け、広い地域で小売事業を展開する既存電力会社や大手の新規参入事業者が続々と新料金プランを発表している。一方で特定の地域に特化し、「電力の地産地消」をアピールして顧客獲得を狙う小売事業者も登場している。兵庫県姫路市のはりま電力は関西電力より最大約16%安くなる電気料金プランを設定し、播磨地域を中心とした電力の地産地消を目指す。

(2016年2月22日)
電気料金の新プラン検証シリーズ(22):

太陽光発電や電力小売事業を手掛けるスマートテックとサッカーJ2リーグに所属する水戸ホーリーホックが共同出資した電力会社「水戸電力」が、電力小売事業への参入を正式に発表した。茨城県を中心に電力の「地産地消」を訴えていく。

(2016年2月23日)
電気料金の新プラン検証シリーズ(23):

全国でプロパンガスと石油製品を販売するシナネングループが関東を中心に家庭向けの電力販売に乗り出した。東京電力と中部電力の管内で4月1日から「ミライフでんき」を販売する。電力会社よりも安い料金にプロパンガスとのセット割引を加えて、同じ地域で競争する東京ガスにも対抗していく。

(2016年2月24日)
電気料金の新プラン検証シリーズ(24):

国内で3番目に古い上場新電力のイーレックスは2016年4月の電力小売全面自由化で、家庭向けなどの低圧電力市場に参入する。シンプルな料金プランと自社所有のバイオマス発電設備の活用、契約者への“健康”をテーマにしたユニークなサービス提供などを軸に、全国6地域で小売電力の販売を展開していく。

(2016年3月2日)
電気料金の新プラン検証シリーズ(25):

自然エネルギーの利活用拡大を目指し太陽光発電の自作キットなどを展開するLooopは新たに家庭用を含む低圧市場での電力小売に参入することを発表した。同社の打ち出す料金プランのカギを握るのが「自然派」と「基本料金無料」である。

(2016年3月3日)
電気料金の新プラン検証シリーズ(26):

北海道で5割以上の家庭が加入するコープさっぽろが注目の料金プランを発表した。固定価格買取制度で買い取った電力を含めて再生可能エネルギーの比率を60%に高めたメニューを提供する。しかも料金は北海道電力の標準メニューより安く、灯油とセットで最大3%割り引く。

(2016年3月4日)
電気料金の新プラン検証シリーズ(27):

全国の電力会社が首都圏の家庭を対象に相次いで小売に乗り出した。東北電力が3月10日に料金プランを発表、すでに営業活動を始めた中部・北陸・中国・四国電力と合わせて5社が東京電力の管内に攻め込む。基本料金が無料、一定の使用量まで固定料金など、シンプルで割安なメニューを用意した。

(2016年3月14日)
電気料金の新プラン検証シリーズ(28):

既に2016年4月からの電力小売全面自由化に向けた電気料金プランを発表しているソフトバンク。新たに再生可能エネルギーの固定買取価格制度を活用する「FITでんきプラン」を発表した。子会社のSBエナジーが所有する太陽光発電設備などから電力調達を行い、再生可能エネルギー比率約6割の電力を提供していく計画だ。

(2016年3月16日)
電気料金の新プラン検証シリーズ(29):

電力を購入するユーザーの自宅屋根に「無償」で太陽光発電設備を設置し、そこで発電した電力を活用するユニークな電力小売事業が登場した。日本エコシステムの「じぶん電力」だ。ユーザー側は初期投資ゼロで自宅屋根に太陽光発電設備を導入でき、そこで発電した電力を購入して利用できる。同社では今後2年間で1万棟、5年後に10万棟の導入を目指す計画だ。

(2016年3月22日)
電気料金の新プラン検証シリーズ(30):

外食チェーンなどを展開するワタミグループは、家庭向け電力小売事業に参入することを発表した。2016年3月から受け付けを開始し2016年5月から電力の供給を開始する。

(2016年3月28日)
電気料金の新プラン検証シリーズ(31):

電力の地産地消を推進する「ご当地電力」が全国に広がってきた。四国では地元を舞台にした有名な小説から名づけたメニューで電力を販売する。標準の「坊っちゃんプラン」は月間使用量が200kWh以上の家庭で四国電力よりも割安になる。「マドンナプラン」や「赤シャツプラン」もある。

(2016年4月13日)
電気料金の新プラン検証シリーズ(32):

関西電力が首都圏向けの小売電気料金プランを発表した。関西圏と同じく1種類に絞ったシンプルな料金メニューで、東京電力の従来電灯Bより4〜6%程度安くなる料金単価を設定した。家電量販店などをはじめ多くの企業との提携戦略を進めて顧客サービスも拡充し、激選区の首都圏を攻める。

(2016年6月1日)
電気料金の新プラン検証シリーズ(33):

住宅の屋根に太陽光発電システムを無償で設置して、消費した電力をもとに電気料金を請求するユニークなプランがある。日本エコシステムが提供する電力小売サービスで、6月23日からCO2排出量がゼロになる新プランを開始した。月額100円の追加でカーボン・オフセットの仕組みを適用できる。

(2016年6月23日)
電気料金の新プラン検証シリーズ(34):

2016年4月の電力小売全面自由化以降、電力小売りにおいて各社がさまざまな販売戦略を進めてきたが、4月以降の反応を経て路線変更の動きも出始めている。関西電力では従来の1本化した料金プランに加えて、電力使用料金の多い世帯向けの新たな料金プランを発表した。

(2016年8月2日)
電気料金の新プラン検証シリーズ(35):

Looopは、低圧向けの電力小売事業「Looopでんき」の販売エリアを拡大。これまでの東京電力、中部電力、関西電力管内の3エリアに加え、東北電力、九州電力、北海道電力、中国電力管内の4エリアで新たにサービスを開始する。

(2016年8月5日)
電気料金の新プラン検証シリーズ(36):

エナリスとサッカーJ1所属の湘南ベルマーレが設立した湘南電力が、2016年10月1日から家庭向けの電力供給を開始する。湘南電力は神奈川県内の「エネルギーの地産地消」を事業テーマに掲げており、電源構成の約5割を県内の再生可能エネルギーとする。さらに収益の1%を地域事業に還元し、その使い道をユーザー側で選べるようにするなど、独自の地産地消モデルを構築した。

(2016年8月9日)
電気料金の新プラン検証シリーズ(37):

新電力のイーレックスグループが健康機器メーカーのタニタと連携して、毎日の歩数に応じて電気料金を割り引くプランを10月1日に開始する。歩数を測定する活動量計のデータをもとに、1000歩ごとにポイントがたまる仕組みだ。電力の使用量が多い家庭では月に最大1万円の割引になる。

(2016年9月30日)
電気料金の新プラン検証シリーズ(38):

電気料金の常識を覆す「基本料金0円」のプランを展開するLooopが新たに北海道・中国地域の単価を発表した。すでにサービスを開始している東北・東京・中部・関西・九州と合わせて全国7地域に拡大する。使用量に応じて課金する電力量料金だけのプランで、しかも単価は地域ごとに一律だ。

(2016年10月12日)
電気料金の新プラン検証シリーズ(39):

新電力のスマートテックは家庭向けの電力供給サービス「スマートでんき」を2017年1月9日から提供する。契約したプランに応じて、電力を一定量まで毎月定額で利用できるのが特徴だ。電力使用状況や最適なプランの通知と切り替えなどを行える専用のスマートフォンアプリも無償提供する。

(2016年12月1日)
電気料金の新プラン検証シリーズ(40):

電力会社の先陣を切って関西電力が家庭・商店・工場向けのガス料金を発表した。使用量に関係なく大阪ガスよりも5%程度の割安になる。さらに電力とセットの場合には追加で2%割り引く。対抗する大阪ガスは基本料金を高くする代わりに従量料金を低く抑えた新プランを投入する。

(2017年1月10日)

2014年度の電気料金

2014年度の電気料金NEW(1):

震災後に相次いだ電気料金の値上げによって、地域間の格差が大きく開いた。特に11月から2度目の値上げを実施する北海道の電気料金が高い。家庭向けの標準モデルで比較すると、最も安い北陸電力の料金を3割以上も上回る。東京や沖縄も北海道に次いで高い水準になっている。

(2014年11月4日)
2014年度の電気料金NEW(2):

2016年4月に自由化される電力には、小規模な店舗や工場が利用する「低圧電力」と呼ぶ契約メニューがある。料金体系は家庭向けと違い、基本料金・電力量料金ともに固定の単価で計算する。基本料金の単価は地域によって1.3倍の差、電力量料金の単価は1.5倍の開きがある。

(2014年11月10日)
2014年度の電気料金NEW(3):

一般のオフィスビルで利用する「業務用電力」は自由化されているものの、新電力のシェアは全国で4%程度に過ぎず、大半の企業は地域の電力会社から購入している。業務用でも単価の差は大きく、東京では北陸の1.6倍にもなる。総じて西日本が安く、中部や九州には独自のメニューがある。

(2014年11月17日)
2014年度の電気料金NEW(4):

電力会社が提供するメニューの中で、大量の電力を使う工場などは「産業用電力」を選択する。オフィスで利用する「業務用電力」よりも単価が安く、電力の使用時間が長い場合に適している。地域別では東京の単価が圧倒的に高くて、隣接する東北や中部と比べて15%以上にもなる。

(2014年11月25日)
電子ブックレット/電力供給サービス:

震災後に相次いだ電気料金の値上げによって、地域間の格差が大きく開いた。特に2度目の値上げを実施した北海道の電気料金が高い。家庭向けの標準モデルで比較すると、最も安い北陸電力の料金を3割以上も上回る。オフィスや工場で使う業務用や産業用の電力でも地域による単価の差が目立つ。

(2014年12月8日)

知らないと損する電気料金の仕組み

知らないと損する電気料金の仕組み(1):

電気料金の値上げが相次ぎ、コストの増加に悩まされる企業は多い。ところが料金計算の仕組みを理解して対策をとっているケースは少ないようだ。電気料金は複雑な体系になっていて、契約するメニューごとに違いがある。基本的な料金体系から地域別のメニューまで、シリーズで徹底解説する。

(2013年5月9日)
知らないと損する電気料金の仕組み(2):

電気料金は基本料金と電力量料金を組み合わせて計算する。従量制の電力量料金の単価は契約メニューによって違うため、利用状況に応じて最適なメニューを選ぶことが重要だ。このほかに燃料費の調整額と再生可能エネルギーの賦課金が上乗せされる。電力会社によっても大きな差がある。

(2013年5月16日)
知らないと損する電気料金の仕組み(3):

一般の家庭や商店を対象にした契約メニューは標準的なものだけで2〜3種類ある。月間の使用量によって選ぶのが基本だが、電力会社によってメニューの体系が異なり、東日本と西日本では大きな違いがある。九州を除く西日本では使用量だけで電気料金が決まる仕組みだ。

(2013年5月23日)
知らないと損する電気料金の仕組み(4):

店舗や工場で業務用のエアコンなど電圧の高い機器を使っている場合には、家庭・商店向けとは違う契約メニューを選ぶ必要がある。最も標準的なメニューは「低圧電力」で、単価は家庭・商店向けよりも安い。ただし基本料金のもとになる契約電力の決め方が複雑で難しい。

(2013年5月30日)
知らないと損する電気料金の仕組み(5):

オフィスや学校などで電力の使用量がさほど多くない場合には、基本料金の決め方が複雑になっている。規模の小さいビルで契約電力が500kW未満になると、毎月の使用量の最大値によって1年間の基本料金が変わる。しかも30分単位の最大値が適用されてしまうので要注意だ。

(2013年6月6日)
知らないと損する電気料金の仕組み(6):

規模の大きなオフィスビルや工場向けに「特別高圧」と呼ぶ最上位のメニューがある。契約電力が2000kW以上であることが条件で、単価は通常の高圧よりもさらに安い。ただし地域間の差が大きく、東京電力の単価は北陸電力と比べて1.5倍以上も高くなっている。

(2013年6月13日)
知らないと損する電気料金の仕組み(7):

冬の電力使用量が多い北海道では、季節による料金の設定方法が他の地域と違う。企業向けのメニューは夏と冬の単価が同じで、その代わりに休日を安く設定したプランがある。家庭向けには冬の夕方の単価を高くして夜間を安くしたピーク抑制型のプランに特徴がある。

(2013年6月20日)
知らないと損する電気料金の仕組み(8):

もともと東北電力の単価は他の地域と比べて低かったが、9月から実施する値上げによって最も高いレベルになってしまう。値上げに合わせて夏季のデマンドレスポンスに対応した割引制度を導入するほか、企業向けに休日の単価を安くしたオプションメニューも提供している。

(2013年6月27日)
知らないと損する電気料金の仕組み(9):

電力会社の中で先陣を切って値上げを実施した東京電力の単価は、沖縄と並んで全国で最も高くなった。少しでも料金を抑えるために、時間帯や曜日によって単価を安くしたメニューがある。契約電力が低い高圧小口向けには、夏と冬のピークを引き下げることで割引を受けられる制度も始まった。

(2013年7月4日)
知らないと損する電気料金の仕組み(10):

中部電力の単価は北陸に次いで2番目に安く、当面は値上げも予定していない。ガス火力や水力の発電所が多く、燃料費の増加を抑えやすい状態にあるからだ。企業向けの契約メニューは他の電力会社と比べて種類が多く、さまざまな割引プランを用意している。

(2013年7月11日)
知らないと損する電気料金の仕組み(11):

企業向けでも家庭向けでも北陸電力の料金は全国で一番安い。当面は値上げの予定もなく、利用者にとっては望ましい限りだ。標準プラン以外のオプションはさほど多くないが、家庭向けで夜間や休日の単価を安くしたメニューのほか、冬に限定した融雪機器用のメニューがある。

(2013年7月18日)
知らないと損する電気料金の仕組み(12):

2013年5月に値上げを実施した関西電力の単価は沖縄を除くと西日本で最も高くなった。夜間と休日の単価を安くした時間帯別の料金プランを企業向けと家庭向けで提供している。ただし家庭向けのメニューは単価が高くなる時間帯を他の電力会社よりも長く設定している点に注意が必要だ。

(2013年7月25日)
知らないと損する電気料金の仕組み(13):

今のところ西日本で値上げを実施しないのは沖縄を除いて中国電力だけだ。とは言っても、隣接する関西・四国・九州の単価と比べて、契約メニューによっては安くないものもある。割引プランでは基本料金を大幅に安くして、その代わりに電力量料金の単価を高くしたメニューに特徴がある。

(2013年8月1日)
知らないと損する電気料金の仕組み(14):

9月から値上げする四国電力の電気料金は、西日本の各社と比較して家庭・商店向けの単価は低めだが、企業向けは高めだ。値上げに合わせて家庭・商店向けにはピークシフト型の新メニューを導入した。企業向けでは夏季の需給調整に対応した割引プランを提供する。

(2013年8月8日)
知らないと損する電気料金の仕組み(15):

5月に値上げした九州電力の単価は、それでも西日本の中では低い水準だ。家庭向けのほか、企業向けでも高圧の単価は西日本の5社で最も安い。時間帯や使用量に応じて単価を変えたオプションメニューも数多く用意していて、メニューの豊富さでは中部電力と双璧である。

(2013年8月15日)
知らないと損する電気料金の仕組み(16):

日本の電力会社の中で沖縄電力は特殊な位置づけにある。火力を中心に主要な島ごとに発電所が配備されて、安定した供給体制を構築している。そのぶん電気料金は高く、企業向けは東京電力と最高の単価を争う。時間帯別や曜日別のメニューを活用すれば料金を引き下げることも可能だ。

(2013年8月22日)
電子ブックレット/電力供給サービス:

電気料金の値上げが相次ぎ、コストの増加に悩まされる企業は多い。ところが料金計算の仕組みを理解して対策をとっているケースは少ないようだ。電気料金は複雑な体系になっていて、契約するメニューごとに違いがある。基本的な料金体系から地域別のメニューまで、シリーズで徹底解説する。

(2013年6月5日)
電子ブックレット/電力供給サービス:

基本的な料金体系の説明に続いて、4つの用途ごとに標準的な契約メニューを解説する。家庭・商店向けの「従量電灯」、店舗・工場向けの「低圧電力」、さらにオフィスビル向けは小規模の「高圧小口」と中・大規模の「高圧大口/特別高圧」で契約電力の算定方法に大きな違いがある。

(2013年6月27日)
電子ブックレット/電力供給サービス:

全国の10地域に分かれる電力会社ごとに、標準的な契約メニューの料金体系や割引プランの内容について説明していく。最初は東日本の北海道・東北・東京の3つの電力会社のメニューの特徴を個別に解説する。

(2013年7月18日)
電子ブックレット/電気供給サービス:

全国の10地域に分かれる電力会社ごとに、標準的な契約メニューの料金体系や割引プランの内容について説明していく。電力の周波数が同じ中日本と西日本の7社のうち、Part1は中部・北陸・関西の3社のメニューの特徴を個別に解説する。

(2013年8月13日)
電子ブックレット/電力供給サービス:

全国の10地域に分かれる電力会社ごとに、標準的な契約メニューの料金体系や割引プランの内容について説明していく。中日本と西日本の7社のうち、Part2は中国・四国・九州・沖縄の4社のメニューの特徴を個別に解説する。

(2013年9月4日)

電力を安く使うための基礎知識

連載/電力を安く使うための基礎知識(1):

最近まで多くの企業では、電気代は事業運営に不可欠な“必要経費”との認識が強かった。しかし今後の電力事情を考えると、電気料金は継続的に値上げされていく可能性がある。電力を安く有効に活用するための基本的な問題をシリーズで解説する。

(2012年4月19日)
連載/電力を安く使うための基礎知識(2):

企業が電力会社に支払う電気料金は、30分ごとに計測される電力使用量の最大値によって変動する。その最大値を抑えるための装置が「デマンドコントローラ」で、電気料金を引き下げるための有効な手段として注目を集めている。

(2012年4月25日)
連載/電力を安く使うための基礎知識(3):

電力需要が増加する夏を前に、多くの企業で節電対策が急ピッチに進んでいる。毎日の電力使用量をきめ細かく管理しながら抑制するためには、コンピュータを使ったBEMS(ビル向けエネルギー管理システム)が最も有効な手段になる。

(2012年5月7日)
連載/電力を安く使うための基礎知識(4):

東京電力が夏のピークシフトを目的に、時間帯別の料金制度を店舗や家庭向けのサービスにも拡大する。夜間の安い電力を昼間に効率よく使うためには、蓄電システムが欠かせない。ただし価格の高さと寿命の短さが大きな課題として残る。

(2012年5月15日)
連載/電力を安く使うための基礎知識(5):

国内で太陽光発電システムを導入する動きが加速している。市場拡大に伴って価格が下がり、2011年度には出荷量が前年比で3割以上も増えた。昼間に使う電力を太陽光発電でカバーすれば、ピークカットとコスト削減を両立させることができる。

(2012年5月23日)
連載/電力を安く使うための基礎知識(6):

家庭向けの「エネファーム」で注目を集めているガスコージェネレーションシステムは、都市ガスやプロパンガスから電気と熱の両方を作り出せるためにエネルギー効率が高く、通常の電力と比べてコストが割安になる。特に熱を多く使う企業が導入すると効果的だ。

(2012年5月29日)
連載/電力を安く使うための基礎知識(7):

東京電力や関西電力が電気料金を値上げしたことに対抗して、電力会社を使わないでコストを削減する試みが企業や地方自治体の間で広がってきた。電気料金の安い「新電力」と呼ばれる電気事業者へ契約を切り替えるなど、選択肢はいくつかある。

(2012年6月11日)
連載/電力を安く使うための基礎知識(8):

これまで大半の企業にとって、電力は買うものだった。しかし今後は余った電力を売れる時代になる。太陽光発電など再生可能エネルギーであれば、いつでも一定の価格で売ることができる。需要がピークになる夏の午後に余剰電力を買い取る新サービスも続々と始まる。

(2012年6月19日)