再生可能エネルギー57%の電力を家庭に、ソフトバンクの「FITでんき」電気料金の新プラン検証シリーズ(28)(1/2 ページ)

既に2016年4月からの電力小売全面自由化に向けた電気料金プランを発表しているソフトバンク。新たに再生可能エネルギーの固定買取価格制度を活用する「FITでんきプラン」を発表した。子会社のSBエナジーが所有する太陽光発電設備などから電力調達を行い、再生可能エネルギー比率約6割の電力を提供していく計画だ。

» 2016年03月16日 07時00分 公開
[陰山遼将スマートジャパン]

連載:「電気料金の新プラン検証シリーズ」

 ソフトバンクは家庭向け電気料金プラン「ソフトバンクでんき」内に、固定買取価格制度(FIT)を適用した再生可能エネルギー電源(FIT電気)を活用する「FITでんきプラン(再生可能エネルギー)」を新設すると発表した(図1)。

 2016年3月14日より受付を開始しており、同年4月下旬から提供していく。まずは北海道電力と東京電力管内で提供を開始し、順次提供エリアを拡大していく計画だ。

図1 「FITでんきプラン」のロゴ 出典:ソフトバンク

 同プランでは全ての電源が再生可能エネルギーというわけではない。2016年4月1日〜2017年3月31日における電源構成の計画値では、FIT電気の占める割合を57%とする目標だ。残りは日本卸電力取引所から24%、サニックスエナジー(北海道苫小牧市)と協力し廃棄プラスチックを加工した燃料で発電したリサイクル電力が5%、その他が14%という構成になっている(図2)。

図2 2016年4月1日〜2017年3月31日における電源構成の計画値 出典:ソフトバンク

 ソフトバンクの子会社で再生可能エネルギー事業を手掛けるSBエナジーが所有する太陽光発電設備や他社からFIT電気を調達。電源構成におけるFIT電気の比率を高め、同じく子会社で小売電気事業者であるSBパワーが家庭などに向けて販売する。ソフトバンクはSBパワーの代理店として、FITでんきプランを販売する。

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