太陽光発電の設計施工事業などを手掛けるミラテックス(岐阜市)は、太陽光発電所のケーブル盗難対策向けのソリューション「Neotag」を開発し、2026年春から本格的に販売を開始する。
太陽光発電関連事業を手掛けるミラテックス(岐阜市)は、太陽光発電所のケーブル盗難対策向けソリューション「Neotag」を開発し、2026年春から本格的に販売を開始する。追跡タグを活用した、新しい手法のケーブル盗難対策として提案を進める方針だ。
Neotagは太陽光発電所内のケーブルに、専用の小型の追跡タグを直接取り付けて利用する。ケーブルが持ち去られた場合でも、スマートフォンなどのアプリを利用して、ケーブルの位置情報を把握できるという仕組みだ。また、スマートフォンから位置情報を確認した際に、ブザー音を発する機能も搭載している。
タグは取り付け位置が分かりにくく設置できるよう工夫されており、さらにダミー用のタグも用意している。既製品の追跡タグでは防水性やケーブルに取り付けた場合の通信性能に課題があったため、独自に開発を進めたものだという。
Neotagには万が一ケーブルが持ち去られた場合に追跡できるというメリットだけでなく、「タグが仕込まれているケーブルがある」という情報が犯行グループに広まることで、心理的な面から犯行を防ぐ狙いもある。既にプロトタイプを利用した発電設備において、実際に盗まれたケーブルの所在地を特定できた事例もあるという。
現状、ケーブル盗難対策としては防犯カメラや、赤外線センサーなどを利用した手法が主流となっている。しかし、犯行手口も高度化する中、既存の対策をかいくぐる手法も増加し、盗難を完全に防ぐには至っていないという実情がある。また、ケーブルそのものをアルミ製に変更したり、警備会社に依頼したりという方法もあるが、設備更新にともなう売電ロスや警備コストを考慮すると、断念せざるをえないケースも多い。
Neotagはこうした設備更新などの防犯対策よりコスト面で有利で、対策コストが掛けにくい既存の低圧設備にも導入しやすいという。価格は1セット(タグ5個)で約70万円、3セットで約190万円、6セットで約350万円が目安になるとしている(工事費込み)。発電設備の対象規模は、1セットで低圧から100kW程度まで、3セットで1MW程度までの規模に対応可能。タグのバッテリー寿命は1〜1年半程度となっている。導入時にはミラテックスが提供している、ケーブルを抜けにくくする防犯ソリューションなどを組み合わせ提案する方針だ。
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