監視装置ソリューションを手掛けるピー・エス・ディー(PSD、埼玉県さいたま市)は、「PV EXPO 【国際】太陽光発電展 」(2025年2月19〜21日)に出展し、太陽光発電の設備の盗難防止ソリューション「雷神シリーズ」などを披露した。
監視装置ソリューションを手掛けるピー・エス・ディー(PSD、埼玉県さいたま市)は、「PV EXPO 【国際】太陽光発電展 」(2025年2月19〜21日)に出展し、太陽光発電の設備の盗難防止ソリューション「雷神シリーズ」などを披露した。
同社の雷神シリーズは、高強度な金属素材で太陽光発電設備を保護し、盗難を防ぐソリューション。昨今、金属価格の高騰などを背景に国内の太陽光発電で広がっているケーブル盗難に向けた製品群だ。
その一つである雷神タワーは、4.5mm厚の高強度素材を利用し、ケーブルの引き込み電柱全体を保護できる。ワイヤーカッターなどの工具では切断できない防刃性能を持ち、小窓を設置せずに内部を視認できるため、点検作業も阻害しないという。ユニック車が搬入可能な現場であれば、半日で施工可能で、アラームやセンサーカメラの追加設置などにも対応している。
この他にも、キュービクルなどの設備に直接取り付けることで配線の切断を防ぐ「雷神ガード」、切断されても配線を地中から引き抜けないように固定する「雷神ロック」などを展開している。
PSDはこれまで太陽光発電向けにIP監視カメラなどの販売を行っていた。しかし発電所の立地によっては「カメラで発見されたとしても、誰かが駆けつけるまでには一定時間の猶予がある」という実情につけ込んだ犯行が多いという実態を目の当たりにし、雷神シリーズの開発に着手。2024年から本格的に販売を開始した。
雷神シリーズは高強度な金属で守りたい設備を保護するというシンプルなソリューションだが、ひと目で「これは切断するのに時間がかかる」と分かるようにすることは、盗難対策として非常に有効な一手だという。
実際にPSDでは監視カメラの提供や雷神シリーズも含め、国内で120カ所以上の発電所に盗難対策ソリューションを提供してきたが、現在まで盗難被害はゼロ。今後も国内の太陽光発電所オーナーや運用管理事業者に向けて提案を広げる方針だ。
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