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» 2016年02月09日 07時00分 UPDATE

電気料金の新プラン検証シリーズ(18):お得な電気がスーパーで買える、日本初の生活密着プランで攻める「スマ電」 (1/2)

電力の小売全面自由化に向け、消費者の生活目線を意識した新料金プランの発表が続いている。その中で国内初の事例となるスーパーマーケット事業と電力販売を組み合わせた料金プランが登場した。アイ・グリッド・ソリューションズが展開する「スマ電」だ。現行の電力会社より安い電気料金設定と、生活に身近な存在であるスーパーでの割引提供などをメリットに顧客確保を狙う。

[陰山遼将,スマートジャパン]

連載:「電気料金の新プラン検証シリーズ」

rk_160208_sumaden01.jpg 図1 「スマ電」の事業スキーム 出典:アイ・グリッド・ソリューションズ

 “スーパーで買える電気”をうたうアイ・グリッド・ソリューションズの「スマ電」は、2つのメリットを消費者へのアピールポイントにしている。1つが現行の電力会社より安価な電気料金設定で、もう1つがスマ電のを契約したスーパーマーケットで使えるポイントの付与や会員割引といった還元サービスの提供だ。電気料金の安さに、生活に身近な存在であるスーパーマーケットでも“お得になる”というメリットも加えて消費者にアピールする(図1)。スーパーマーケットで購入できる電気のブランドとしては、日本初の事例になる。

 小売電気事業者であるアイ・グリッドソリューションズが電力供給を行い、提携するスーパーマーケットが消費者との接点としてスマ電の代理販売販売窓口になる。まず東京電力、中部電力、関西電力エリアを対象に展開していく計画で、現時点で3エリア合計で5社のスーパーマーケットとの提携が決まっている。既にスマ電のWebサイト上から先行申込の受付を開始している。各スーパーマーケットの店頭でも申込可能だ。

分かりやすく安い料金プランを設定

 まず電気料金プランの詳細から見ていく。なお、以下で紹介する料金プランはそれぞれの地域におけるスマ電の標準料金プランだ。提携先のスーパーマーケットごとに独自の割引プランや割引率を設定するなど、一部が異なる場合もある。

 東京電力エリア向けの料金メニューで対象とするのは、東京電力の従来電灯Bで40〜60A(アンペア)契約を利用する家庭だ。「基本料金+3段階制の電力量料金」という構成、そして基本料金単価は従来電灯Bと同じである。最大の特徴は電力量料金の300kWh超えの単価を、従来電灯Bより12%安い26.33円に設定している点だ。月平均使用量が300kWh(キロワット時)を超える家庭であれば、電気料金が必ず安くなる(図2)。

rk_160208_sumaden02.jpg 図2 東京電力エリアで提供する「スマ電」の料金メニュー 出典:アイ・グリッド・ソリューションズ

 関西電力管内で対象とするのは、関西電力の従来電灯Aを契約している家庭だ。従来電灯Aは基本料金と3段階制の電力量料金で構成している。一方スマ電は基本料金は同額だが、電力量料金を「15kWh超えて420kWhまで」(27.0円)と「420kW超え」(30.5円)の2段階設定にしているのが特徴だ(図3)。

 この単価設定により月平均で305kWh以上電力を使用する家庭であれば、従来電灯Aより料金が安くなる仕組みだ。2人世帯以上の平均的な毎月の電気使用量である428kWhで計算した場合、電力料金は6.1%安くなるという。

rk_150208_sumaden03.jpg 図3 関西電力エリアで提供する「スマ電」の料金メニュー 出典:アイ・グリッド・ソリューションズ

 なお、中部電力エリアでは提携先のスーパーマーケットごとに個別の料金プランを発表している(後述)。また、東京電力、中部電力エリアにおいては、現行の契約電流が30A以下の家庭はスマ電の対象外となる。契約については6カ月ごとの更新となっており、途中解約の場合は解約手数料として税別2000円が必要になる。

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