エア・ウォーターは2025年12月2日、鳥取市若葉台の駐車場に垂直ソーラー発電システム「VERPA(ヴァルパ)」を設置し、同年11月20日よりオンサイトPPA契約による商業運転を開始したと発表した。
エア・ウォーターは2025年12月2日、鳥取市若葉台の駐車場に垂直ソーラー発電システム「VERPA(ヴァルパ)」を設置し、同年11月20日よりオンサイトPPA契約による商業運転を開始したと発表した。駐車場設置型の垂直ソーラー発電システムとして国内最大規模になるという。
VERPAは、両面受光型の太陽光パネルを独自開発の架台により垂直に設置できるシステム。スペース的に太陽光発電の導入に制約があるエリアにも設置しやすく、垂直設置により雪による影響を受けにくいため、積雪地帯にも導入できるなどの特徴を持つ。
今回設置したのは、コンタクトセンター事業を手掛けるJPツーウェイコンタクト(大阪市)が運営する「鳥取プロスペリティセンター」(鳥取市若葉台南5丁目)の駐車場。170ユニットの垂直ソーラー発電システムを設置し、340枚の太陽光パネルを設置した。発電容量は178.5kWで、年間発電量は15万3880kWhを見込み、全量を施設で自家消費する。同センターの総電力消費量の約25%を賄える計算になるという。
エア・ウォーターと鳥取市は、2025年1月23日に鳥取市脱炭素先行地域づくり事業の実施に関する連携協定を締結。豪雪地帯にある同市の公共・業務部門などへの垂直ソーラー発電システム導入について、横展開を可能とする先進性とモデル性を備えた取り組みを共同で調査・検討することで合意している。今回の事業は、鳥取市の支援と協力を受けて実施した最初の案件であり、今後は得られた知見やノウハウを活用し、鳥取市をはじめとした山陰地方での地産地消型エネルギー供給モデルの普及と脱炭素事業の加速を図るとしている。
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