太陽光パネルを垂直設置できる架台一体型システム、両面受光で狭小エリアにも太陽光

エア・ウォーターは「PV EXPO 国際太陽光発電展」に出展し、垂直ソーラー発電システム「VERPA(ヴァルパ)」を披露した。

» 2024年03月05日 08時00分 公開
[スマートジャパン]

 エア・ウォーターは「PV EXPO 国際太陽光発電展」(東京ビッグサイト、2024年2月28日〜3月1日)に出展し、駐車場併用タイプの垂直ソーラー発電システム「VERPA(ヴァルパ)」を披露した。

垂直ソーラー発電システム「VERPA(ヴァルパ)」

 ヴァルパはドイツの両面受光型太陽電池モジュールメーカーであるLuxor Solarの日本法人ルクサーソーラーと共同開発した製品。地上から約2メートルの位置に、地面に対して垂直に太陽光パネルを設置できる。地中に約2メートルの支柱を打ち込むかたちとなっており、風速による設置制限などもないという。

 パネルはルクサソーラー製の両面受光タイプ(1基当たりの出力は460W)を採用しているため、幅広い確度からの日光を利用可能。エア・ウォーターによると、東西方向に受光面を向けた場合、朝と夕の2回の発電ピークがあるため、一般的な南向きに設置する傾斜型の発電システムと同等の発電量が期待できるとしている。

 2023年から販売を開始しており、既に積雪量の多い地域の他、大型の駐車場や農地への設置といった引き合いが多いという。価格の目安は設置量に応じて、kW当たり30〜50万円が目安になるとしている。

「VERPA(ヴァルパ)」の設置例 出典:エア・ウォーター

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