塗布するだけで空調設備を省エネに、マクニカが遮熱断熱塗料の販売を開始省エネ機器

クニカが冷暖房や冷蔵、冷凍などに使用する室外機向けの遮熱断熱塗料「マクニカット」の販売を開始したと発表した。

» 2024年04月24日 16時00分 公開
[スマートジャパン]

 マクニカは2024年4月23日、冷暖房や冷蔵、冷凍などに使用する室外機向けの遮熱断熱塗料「マクニカット」の販売を開始したと発表した。室外機などに塗布するだけで、一定の省エネ効果が見込めるという。

 マクニカットは太陽からの放射線による熱交換を防ぐための遮熱と、熱を伝えない断熱を併せ持つ塗料。塗料の遮熱機能で太陽エネルギーの90%以上を反射し、内部への熱の侵入を抑制する。また、ハチの巣状に中空ビーズ層が均一に形成される構造となっており、これが断熱効果をもたらす仕組みとなっている。

マクニカットの塗布イメージ 出典:マクニカ

 同社の試算では、室外機への省エネカバーの設置と、室外機本体よおび周辺床面にマクニカットを塗布することで、年間の消費電力を約10〜15%削減できるといという。夏場だけでなく冬場にも効果が見込めるとしている。

マクニカットの利用イメージ 出典:マクニカ

 また、マクニカでは2023年より先行販売による施工を実施しており、あるケースでは最大40%の消費電力の削減効果が得られたという。また、室外機以外にも、建物の外壁塗装(屋根・壁・ベランダなど)やキュービクルの熱故障対策にも活用可能。

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