1本勝負だった関西電力が路線変更、「家族」を意識した料金プランを用意電気料金の新プラン検証シリーズ(34)(1/2 ページ)

2016年4月の電力小売全面自由化以降、電力小売りにおいて各社がさまざまな販売戦略を進めてきたが、4月以降の反応を経て路線変更の動きも出始めている。関西電力では従来の1本化した料金プランに加えて、電力使用料金の多い世帯向けの新たな料金プランを発表した。

» 2016年08月02日 07時00分 公開
[三島一孝スマートジャパン]

連載:「電気料金の新プラン検証シリーズ

 2016年4月の電力小売全面自由化後、4カ月が経過し小売り市場における明暗などが出始めている。東京ガスが年度の獲得申込目標件数40万件を、2016年1月から約半年で達成するなど、ガス会社が好調に乗り換え件数を獲得している一方で、大手電力会社は守勢回る状況が続いている(関連記事)。

 こうした中で各社の施策も、成功や失敗が生まれつつあり、軌道修正を図る動きも出始めている。関西電力では従来は時間帯別料金メニューの1本勝負だった(関連記事)が、2016年7月27日に関西エリアに向けた新電力料金プランを発表した。

 関西電力の新たな電力プラン「eおとくプラン」は、比較的電力使用量が多い、ファミリー世帯などを対象にした料金プランである(図1)。

photo 図1 新プラン「eおとくプラン」の位置付け(クリックで拡大)出典:関西電力
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