電力と通信で年間8万円割引、ソフトバンクが電力市場で目指すもの電気料金の新プラン検証シリーズ(7)(1/4 ページ)

東京電力との提携で2016年4月から電力小売市場に参入するソフトバンクは、料金プランを発表した。基本的には東京電力の新料金プランを踏襲しているが、独自のセット割引「おうち割」を最大の特徴として打ち出す。

» 2016年01月13日 07時00分 公開
[三島一孝スマートジャパン]

連載:「電気料金の新プラン検証シリーズ

 ソフトバンクは2016年1月12日、東京電力と提携し「ソフトバンクでんき」として電力小売市場で展開する料金プランを発表した。東京電力、関西電力、中部電力管内でまず販売を行う。全国2600店のソフトバンクショップや1000店のワイモバイルショップ、家電量販店などの販売網を通じ、2016年1月28日より申し込みを受け付けし、2016年4月1日から販売を開始する。

 ソフトバンクと東京電力は2015年10月に電力の共同販売を行うことを発表(関連記事)しており、2016年1月7日には先行して東京電力が新料金プランを発表していた(関連記事)。

 今回ソフトバンクが発表した電力小売料金プランの大枠はこの東京電力の新料金プランを踏襲したものだ。東京電力が発表した「スタンダードプラン」S、L、Xの3つのプランや「プレミアムプラン」などのプランはそのまま採用し、基本的には代理販売の形となる。ソフトバンクの料金プランの特徴となるのが「バリュープラン」である(図1)。

photo 図1 ソフトバンクでんきの3種類の料金プラン 出典:ソフトバンク

オリジナルの料金プラン「バリュープラン」

 ソフトバンクでんきのバリュープランは、東京電力とソフトバンクで共同開発したプランとなる。電力料金が300kWh(キロワット時)までは定額で、300kWhを超えると割安になる単価設定となり、使用量が比較的多い家庭向けのサービスとなる(図2、3、4)。

photo 図2 東京電力管内のバリュープランの価格表 出典:ソフトバンク
photo 図3 中部電力管内のバリュープランの価格表 出典:ソフトバンク
photo 図4 関西電力管内のバリュープランの価格表 出典:ソフトバンク
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