同プランで他社にない特徴が、還元プランだ。家庭の電力料金は季節的な変動があり、通常は300kWhを超える家庭でも、季節によっては越えない月が生まれることもある。この場合、300kWh分の定額料金が割高になるが、同プランでは実際の電力使用量が300kWhを割り込んだ場合「還元」が受けられるという。使わなかった電力量に応じてTポイント付与、もしくはソフトバンクの携帯電話で使用可能なデータ量での還元のどちらかを選べるようになっている(図5)。
東京電力 カスタマーサービス・カンパニー アライアンス推進室長の眞田秀雄氏は「当社の電力プランは、電力を多く使う世帯やあまり使わない世帯にとってメリットのあるプランを組めたと考えているが、ミドルレンジについては多少応えられていないと感じていた。ソフトバンクのバリュープランは、このミドルレンジの世帯ニーズに応えたものとなっている」と述べている(図6)。
独自のバリュープランに加えて、ソフトバンクでんきの最大の強みとなりそうなのが、通信と電力を組み合わせてセットで割り引く「おうち割」である。
ソフトバンク 代表取締役社長兼CEOの宮内謙氏は「ソフトバンクは『情報革命で人々を幸せに』を訴えてきた。スマートフォンの普及にいち早く乗り出し、ライフスタイルやワークスタイルを変えてきた。スマートフォンは家庭の1つのリモコンのような存在になる。スマートフォンを軸に、日本の家計をさらに楽にするために新たな割引サービスとして『おうち割』をスタートさせる」と述べる。
「おうち割」は、スマートフォンを基軸に家庭に関するさまざまなサービスをソフトバンク経由で組み合わせて購入することで割引になるというサービスだ。この「おうち割」の取り扱いサービスの1つとして電力販売を組み合わせていく。
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