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» 2017年01月10日 07時00分 UPDATE

電気料金の新プラン検証シリーズ(40):「関電ガス」は大阪ガスよりも割安に、電力とセットならば7%引き (1/2)

電力会社の先陣を切って関西電力が家庭・商店・工場向けのガス料金を発表した。使用量に関係なく大阪ガスよりも5%程度の割安になる。さらに電力とセットの場合には追加で2%割り引く。対抗する大阪ガスは基本料金を高くする代わりに従量料金を低く抑えた新プランを投入する。

[石田雅也,スマートジャパン]

連載:「電気料金の新プラン検証シリーズ

 いよいよ電力会社とガス会社の真剣勝負が始まる。2017年4月に実施する都市ガスの小売全面自由化に向けて、真っ先に名乗りを上げたのは関西電力だ。年末も押し迫った12月27日に「関電ガス」の料金プランを発表して、大阪ガスの牙城を切り崩す意欲を鮮明にした(図1)。

図1 「関電ガス」のメリット。出典:関西電力

 関電ガスの家庭向けのプランは「なっトクプラン」という名称で、主なメリットは2つある。第1に従来の大阪ガスの標準メニュー(規制料金)よりも必ず安くなる(図2)。都市ガスは電気料金と同様に基本料金と従量料金の2本立てで計算する仕組みだが、両方の単価を大阪ガスよりも低く設定した。第2に電力と都市ガスをセットで購入した場合には、ガス料金から2%を割り引く。

図2 家庭向けの「なっトクプラン」のガス料金。出典:関西電力

 都市ガスの料金は計算方法が電気料金と少し違う。家庭向けの電気料金では月間の使用量に応じて従量料金の単価が3段階で上昇していくが、都市ガスでは月間の使用量によって基本料金と従量料金の単価が一律に決まる。使用量が多いほど基本料金は高くなる代わりに、従量料金の単価は低くなっていく(図3)。

図3 「なっトクプラン」の料金単価。出典:関西電力

 関電ガスの「なっトクプラン」は大阪ガスの標準メニューと同じ体系で、使用量による単価の分け方もまったく同じだ。どのような使用量であっても、基本料金と従量料金の単価を大阪ガスよりも低く設定した。

 標準的な家庭では月間に33m3(立方メートル)の都市ガスを消費する。「なっトクプラン」の単価を適用すると(従量料金は2017年1月時点の原料費調整後)、月額で5012円になる。従来の大阪ガスの標準メニューでは5279円で、ちょうど5%割安になる設定だ。年間だと約3200円の割引額になる(図4)。さらに電力とセット割引が2%あり、合わせて7%の割引率で都市ガスを提供する。

図4 標準家庭を対象にした「なっトクプラン」の料金比較(注釈は省略)。出典:関西電力
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