新電力のイーレックスグループが健康機器メーカーのタニタと連携して、毎日の歩数に応じて電気料金を割り引くプランを10月1日に開始する。歩数を測定する活動量計のデータをもとに、1000歩ごとにポイントがたまる仕組みだ。電力の使用量が多い家庭では月に最大1万円の割引になる。
連載:「電気料金の新プラン検証シリーズ」
毎日の歩数で電気料金を割り引く「タニタ×イーレックス あるく・おトク・でんき」の受付が10月1日(土)に始まる(図1)。イーレックス・スパークス・マーケティングが家庭・商店向けに提供している電力販売サービスの利用者が対象で、当初は東京・中部・関西電力のエリアから実施する。
タニタの活動量計を体に着けて歩数を測定する方式で、測定したデータをスマートフォンから送信すると、歩数に応じてポイントを獲得できる。1日の歩数が1000歩ごとに10ポイントたまり、2人家族の場合には月間で最大1000円、5人家族だと最大1万円の割引を受けられる(図2)。月額150円のサービス利用料がかかるが、使い方次第では非常に割安な料金プランである。
歩数に応じたポイントの計算方法は複雑だが、1日あたり1万歩で最大のポイントになる。とにかく毎日1万歩以上を歩けば多くのポイントを獲得できる(図3)。活動量計を使うにあたって個人を識別するIDを登録する必要があり、1つの家庭で1人の歩数だけがポイントの対象になる。通勤・仕事で長距離を歩く人や、高齢者で散歩を日課にしている人に向いている。
こうして獲得した月間のポイントをもとに、契約電力(アンペア数)と電力使用量を組み合わせて割引額が決まる。契約電力と電力使用量が多い家庭ほど、ポイントに応じた割引額が増える仕組みだ。割引額は月ごとに最低100円から最高1万円まで、100円単位で計算する。
10月1日に開始するキャンペーン期間中は活動量計1台を無料で提供する。ただし2年以内に解約すると3000円の手数料がかかるため注意が必要である。活動量計を使うと歩数のほかに消費エネルギー量を計算できる。タニタが提供する「からだカルテ」と呼ぶサービスを無料で利用できて、体脂肪率や基礎代謝量の変化を見ながら健康管理に生かすことが可能だ(図4)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.