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農業用水を活用する小水力発電所、会津電力が福島県に建設:自然エネルギー
福島県を中心に再エネ事業に取り組む会津電力が建設を進めてきた、同社初となる小水力発電所が完成。農業用水路から取水し、19.5メートルの落差を利用して、年間16万3500kWhを発電する。
再生可能エネルギー事業に取り組む会津電力(福島県喜多方市)が、2017年12月から工事を進めてきた「戸ノ口堰小水力発電所」がこのほど完成した。同社初となる水力発電所で、2018年12月から稼働する計画だ。
同発電所は戸ノ口堰土地改良区が管理する農業用水路から取水し、19.5m(メートル)の落差を利用して水車を回し、発電を行う。最大出力は31.4kW(キロワット)で、年間予想発電量は16万3500kWh(キロワット時)とする。発電した電力は東北電力に売電する。なお、同事業における売電収益の一部を会津若松市に寄付する計画だ。
会津電力は原子力に依存しない安全で持続可能な社会作りと会津地域のエネルギー自立を目指し2013年に設立された。現在、再生可能エネルギーを利用した発電所としては、主に50kWクラスの小規模発電所を、会津地域、中通り地域を中心に建設を進めている。
2017年末現在での建設済みの発電所は、グループ全体で70カ所(会津地域51カ所、中通り地域12カ所)となり、合計発電量容量は5068kWに達している。
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