両面発電が可能なソーラーカーポート、工場や施設の自家消費向けに:太陽光
ネクストエナジー・アンド・リソースが、ソーラーカーポート「TM2 Dulight」の販売を開始した。製品コストや施工コストを極力低減させ、事業性を重視した産業向けモデルで、両面発電パネルを採用した。
ネクストエナジー・アンド・リソースは2021年2月1日、ソーラーカーポート「TM2 Dulight(ティーエムツーデュライト)」を同日に販売開始すると発表した。
同社が以前より販売しているソーラーカーポート「Dulight」は、意匠性や防水性を重視したモデルで、中小規模の駐車場を主な対象としていた。一方今回発表したTM2 Dulightは、大規模商業施設や工場の空きスペースなどを想定し、製品コストや施工コストを極力低減させ、事業性を重視した産業向けモデルという。
新製品は同社がメガソーラー向けに開発した3次元傾斜対応設置架台の「TM2」の3次元自在調整コネクターや下留パネルクランプ、地面からの反射光を電力に変換する両面発電太陽電池モジュールを組み合わせた。
TM2 Dulightには、積雪量が60cm以下かつ風速が秒速38m以下での環境に対応する仕様と、積雪量が100cm未満で風速が秒速42m秒以下の環境向けの仕様(いずれも地表面粗度区分III)の2種類がある。車両台数では片側4台、6台、8台、背合わせ8台の4タイプを備えた。既設の駐車場レイアウトに合わせた仕様が選定可能になっている。さらに5000〜5500mmの間で、50mmごとに11通りの柱間ピッチ設計に対応し、既存の駐車場の白線間に合わせた設置もできる。
同社は、電気自動車の普及に伴ってソーラーカーポートの需要も高まるものと見込んでおり、今後も同分野での製品やサービスの拡充を図るとしている。
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