テスラ製の蓄電池をドコモショップに導入、太陽光を活用したCO2削減実証:太陽光
太陽光発電システムによるPPA(第三者所有モデル)事業を展開するTGパワーが、親会社のティーガイアが運営するドコモショップ4店舗で、太陽光発電と蓄電池の活用によるCO2排出量削減実証を開始すると発表した。
太陽光発電システムによるPPA(第三者所有モデル)事業を展開するTGパワーは2021年5月10日、親会社のティーガイアが運営するドコモショップ4店舗で、太陽光発電と蓄電池の活用によるCO2排出量削減実証を開始すると発表した。
この実証では、TGパワーが既にPPAモデルで太陽光発電システムを導入しているドコモショップに蓄電池を導入。これにより昼間に太陽光で発電した電気を夜間や災害による停電時に使用できるようにする。
実証を行うのはドコモショップ日高店(埼玉県日高市)、ドコモショップ八街店(千葉県八街市)、ドコモショップ鎌取店(千葉県千葉市)、ドコモショップ山武成東店(千葉県山武市の4店舗。各店舗に設置されている太陽光パネルはそれぞれ21.96kW(16.5kW)、25.62kW(6.5kW)、14.64kW(12.37kW)、21.96kW(20.62kW)となっている(括弧内はパワコン出力)。
実証ではこれらの店舗に1台ずつ13.5kWhの蓄電池を設置する。これにより再生可能エネルギーの自家消費比率を10%向上、店舗全体でのCO2排出量50%削減(太陽光発電システムのみと比較し10%前後の削減量増)を見込む。なお、蓄電池は、Tesla製の蓄電池「Powerwall」を採用した。
TGパワーでは今回の実証実験の結果を基に、蓄電池を含めたPPAサービスの商品化を進める方針。今後既にPPA契約を行っている顧客への提供および新規受付を検討するとしている。
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