太陽光関連企業の倒産が3半期ぶりに増加、大型倒産の多発が顕著に:太陽光
が帝国データバンクが2021年度上半期における太陽光関連事業者の倒産同行に関する調査結果を公表した。同期の倒産件数は39件で、3半期ぶりの増加となった。
帝国データバンクは2021年10月8日、2021年度上半期における太陽光関連事業者の倒産同行に関する調査結果を公表した。同期の倒産件数は39件で、3半期ぶりの増加となった。
負債総額は約364億1100万円(前年同期比243.8%増、前期比4.3%減)。負債総額は約364億1100万円(前年同期比243.8%増、前期比4.3%減)。「負債総額別」は、「1億〜5億円未満」の14件(構成比 35.9%)がトップで負債総額5億円に満たない企業が全体の約8割を占めた一方、アンフィニ(大阪府、9月民事再生法、負債約87億円)、ホームランソーラーパーク(東京都、8月破産開始決定、負債約35億8000万円)などの大型倒産が発生した。
「地域別」は、「関東」が15件(構成比38.5%)と突出している。「業歴別」は、「10〜15年未満」の10件(構成比25.6%)がトップ、次いで「5〜10年未満」の8件(同20.5%)。両者合わせて全体の半分近くを占めた。一方、業歴の長い「30年以上」も7件(同17.9%)発生した。
「資本金別」は、「1000万〜5000万円未満」の19件(構成比48.7%)が最も多く、次いで「100万〜1000万円未満」の13件(同33.3%)。合計すると全体の8割強を占めた。「従業員別」は、「10人未満」が32件(構成比82.1%)に達した。
2006年4月〜2021年9月の累計倒産件数は601件。「業種別細分類別」は、「設備工事業」が144件(構成比24.0%)でトップ。次いで「家具・じゅう器・家庭用機械器具小売業」の107件(同17.8%)。「倒産主因別」は、「販売不振」が432件(構成比71.9%)に達した。
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