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ペロブスカイト太陽電池を下水処理場に、東京都と積水化学が国内最大級の実証太陽光

東京都と積水化学工業がペロブスカイト太陽電池の実用化に向けた実証実験を開始。下水道施設へのフィルム型ペロブスカイト太陽電池の導入実証は国内初になるという。

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 東京都と積水化学工業は2023年5月24日、ペロブスカイト太陽電池の実用化に向けた実証実験を開始したと発表した。下水道施設へのフィルム型ペロブスカイト太陽電池の導入実証は国内初になるという。

 フィルム型のペロブスカイト太陽電池は、軽量かつ柔軟という特徴を持ち、ビルの壁面や耐荷重の小さい屋根、あるいは車体などの曲面といった、さまざまな場所に設置できる。また、塗布などによる連続生産が可能であること、レアメタルを必要としないなどのメリットがあり、次世代の太陽電池として今後の普及が期待されている。

 東京都と積水化学工業は、2022年12月にフィルム型ペロブスカイト太陽電池の実用化に向けた共同研究の実施を発表。今回の実証はこの取り組みの一環で、大田区にある森ヶ崎水再生センターにフィルム型ペロブスカイト太陽電池を導入した。

 導入したのは大きさの異なる電池3種類×3枚、合計面積は約9平方メートル、合計出力は約1kWで、国内最大級の実証規模になるとしている。森ヶ崎水再生センター水処理施設の反応槽覆蓋上部に設置した。


導入したフィルム型ペロブスカイト太陽電池 出典:東京都

 今後、実際の発電を通じて発電効率の測定や耐腐食性能などを検証していく計画。実証は2025年12月1日までを予定している。

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