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文具王のScanSnap&iPhone活用術

文具ハックの達人――高畑正幸氏は、デジタルデータ&デジタルガジェットの達人でもある。ScanSnapとMacを使い、あらゆるデータをデジタル化。それをiPhoneに入れ、ユビキタスに使いこなす文具王のデジタルデータ活用術とは。

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 「この手軽さって、デジカメ写真と同じだと思うんです」――。『文具王の「B-Hacks!」』を連載中の高畑正幸氏は、ScanSnapを使い倒しているMacユーザー。データのデジタル化と、データ関連ガジェットへの造詣も深く、最近はiPhone 3GをScanSnapで取りためたデータのビューワとして活用中だ。

 なぜScanSnapなのか? それを尋ねた時の文具王からの返答が冒頭の言葉。文書のデジタル化という考え方が浸透してきた昨今だが、なぜScanSnapを選び、どのように使っているのかを聞いていく中に、デジタル化の神髄を見た。

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「フラットベッドじゃダメなんです。かかる時間が1秒でも長くなるとやらなくなっちゃうから」

Biz.ID 高畑さんはいつからScanSnapをお使いなんですか?

ks_bungu1.jpg 高畑正幸氏。図画工作と理科が得意な小学生を20年続けて今に至る。TVチャンピオン「全国文房具通選手権」で3連覇中の文具王。現在は文具メーカーに勤務、文房具の企画開発を行っている。PFUサイトにて「文具王・高畑正幸氏に聞く、ScanSnap徹底活用術」を連載中

 僕はScanSnapが出た当初からのユーザーで、今使っているのが5台目です。もう7年になります。

 当時からデジタル化願望はすごくあったので、連続スキャンできる道具がどうしても欲しくて。ドキュメント専用のスキャナとか、ADFが付いている複合機とかを試してきました。

 そんなところに出たのが、ScanSnap。個人で買えて使えるマシンで、ドライバがMacに対応したんです。連続スキャンができる、両面スキャンができる。その当時からほかのマシンに比べて超速かったんです。使いすぎて動かなくなるほど使いました。最初のころは1台しか持っていないから、それを持って移動したりしていたんです。かばんに入れて持ち運んでいたりしたら、やっぱり精密機器なんで壊れた。結局は自宅と会社に1台ずつ置いて使うようになりました。

 ScanSnapを使わなくても、フラットベッドスキャナでもできるじゃんという人もいます。フラットベッドならいろんなものを取り込めるし、とじた本も読み込めるし――というわけですが、結局、かかる時間が1秒でも長くなるとやらなくなっちゃう。昔、試しにPhotoshopでTWAIN対応のスキャナを使って本1冊スキャンしたことがありますが、1日つぶれますよ。まず普通はできないですね。

「iPhoneの中に5000枚くらいの写真を入れてます」

Biz.ID 取り込んだデータは、どう活用しているのですか。iPhone 3Gの使い方は?

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 僕は商品を作る人。なので自分が作っている商品や考えていることを、iPhoneの中に入れておくんです。

 文房具の話って、見れば分かるんだけど、言葉だけで「あの商品ね」といっても、分かってくれる人はあんまりいません。例えばケータイでも型番で覚えている人ってほとんどいないから、「Dのいくつの型番のボタンの配置が……」といってもまず分からないですよね。なので写真が必要なんです。「こんなもの作りたいんです」というときも、製品のイメージスケッチとかを人に説明するときにも「こういうのが欲しいんです」ということが分かった方がいいじゃないですか。

 作品を見せびらかすにも使うし、あとはレファレンスですね。手書きのメモもそのまま見せられるので。書籍に載せたイラストも、こう見せれば「こんな絵を描くんです」と見せられる。現物がなくても話ができる。それがいいところですね。


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 今は相当絞っていますけど、iPhoneの中に5000枚くらいの写真を入れてます。最初2万枚くらい入れようとしたら入りませんでした。本当は全部入れたいんですが、入りきらなかった。

 名刺もそうですが、顔写真とセットでiPhoneに入れています。写真のときもあるし、スキャンしたデータのときもあるけど、iPhotoなら一緒に管理できるので。ファイル名を「あいうえお」順にして、名前の順に並べています。


「この部屋いっぱいの本くらいなら、HDD一台に普通に入っちゃいます」

Biz.ID どんな書類をスキャンしているのでしょうか?

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 最近はできるだけすべてスキャンするようにしています。現物の保管が必要なもの以外は、スキャンしてデータ化したら捨ててしまいます。

 例えば仕事の製品開発のプロジェクトでは、商品ができるまでは紙を使います。書類は企画がアクティブな間は紙の方が便利なんですが、商品がリリースされて店頭に並ぶと今度はめったに見なくなるので邪魔になります。その後、参照するのはトラブルが起きたときや、追加生産のとき。その場合は、どこに資料があるか分かっていればいいんです。いつも資料はA4にコピーして山根式袋ファイリングで袋にまとめているんですが、プロジェクトが完了したら全部スキャンして社内のサーバに入れて終わり。そうすると、僕がいなくても発注したときの書類のコピーとか、仕様の書類のコピーとかが見られる。

 雑誌や本は断裁機。これで耳を落として、全部スキャンしてしまう。安いものだと2万円くらいから断裁機は買えるんですが、これを使えば簡単に耳が落とせるんです。そうすると何百枚が一度にスキャンできる。書籍はあんまりやりませんが、やることはありますね。ハードカバーの本でも、むしってスキャンしちゃうこともありますよ。割と最近は思い切ったことをやっています。

 この部屋いっぱいの本くらいなら、1台のHDDに普通に入っちゃいますんで。画質はけっこう良い設定で取っていますが、400GバイトのHDDで13万枚くらい――スチールキャビネット4本分くらいの書類や書籍の量が入るんです。

 だから仮に1000枚のうちに1枚しか使わなくてもかまわないんです。家の本棚だったら100冊のうち1冊使うか使わないかという書類を取っておくのは、家が狭くなるからつらいですよね。でもHDDに入れている分には、1000枚に1枚しか使わなくてもためておく意味がある。

 だからデジカメの説明書とか、クレジットカードの登録情報とか、中途半端な家電の説明書もデータとして取ってありますよ。加湿器の説明書なんて取っておかなくてもいいんだけど、こんな部品の型番とかが、後でチェックしたくなるかもしれない。

 検索はフォルダ名で何とかしてます。Macの場合、Cover Flowで画像を閲覧できるようになったので、だいたいこのへんというのが分かっていれば速いですね。

 ScanSnapの場合、ファイル名は年月日時分秒にしています。個人で使う分には、これで保存すればまずファイル名がだぶることはない。ScanSnapの場合、速すぎで同じ秒で2枚とかスキャンしちゃうときがあって、その場合、末尾に00とか付くんだけど、正しく並び替えができなくなってしまう。これは何とかしてほしいですね。いまはリネームソフトで変換しています。

ks_bungu5.jpg Macユーザーである高畑氏は、ScanSnapで書類から書籍までスキャンし、JPEG画像として保存。iPhotoで管理している
ks_bungu6.jpg Mac OS X Leopardの「Cover Flow」を使うと、ファイルを開かなくても画像をプレビューできる。高速に次々とスキャンしたデータをチェックできる

「ScanSnapはスキャナの延長ではない。別物だと思った方がいい」

Biz.ID デジタルデータを活用しようという人にとって、ScanSnapとは何なのでしょう?

 ScanSnapは、今までのスキャナの延長ではないんです。スキャナはスキャナで持っておけばいいけど、その延長ではない。別物だと思って使った方がいいでしょう。

 いってみれば、この手軽さってデジカメ写真と同じだと思うんです。デジカメの写真も最近はゆるくなってきて、みんなちょっとしたものを撮るようになった。昔は気合が入っていたけど、今だとメモ感覚。あのくらいの感じでスキャナもとらえればいい。

 ちょっとしたメモとか、ちょっとしたチラシとか、絵はがきとか。それをPCに取り込んで写真と一緒に並べて見るだけでもいいんです。もらった年賀状を全部スキャンして見るだけでも、旅行に行った写真と一緒に並べておけば、たまに目に入るんです。せっかくのものなんで、見られる状態にして放り込んでいくことの楽しさがある。

 昔撮った写真のアルバムとかって、撮ってからしばらくの間は“アルバムというブツ”の方が見るんです。だけど、あるところを境に見なくなります。ここしばらく、子供のころの写真、アルバムを見たことがありますか? というとほとんどの人が見たことがない。ところが例えば、小学校の時の写真とかが、ScanSnapを使えば、デジカメ写真の隣に入るんです。そうしてデジタルフォトフレームなどにつなげてあげれば、昔の写真が生き返る。ScanSnapという道具を使うとこんな遊びができるわけです。

 僕はおじいちゃんの戦前の写真から取り込んでいて、こんなふうに父母の結婚式の写真とかが見られるわけです。こうデジタル化してランダム再生とかしてもいいじゃないですか。これを親せきが集まったときにデジタルフォトフレームに入れておいたりしたら盛り上がるんです。

 できるだけ完ぺき主義にならない方がいいです。取り込んだ写真は一応ゆるく分類はしなくちゃいけないんですが、そのための仕組みをうまいこと作ってあげれば、あとはゆるくいった方がいい。ScanSnapは本当に便利な道具なので。思い立ったときにデータがあるというのは、本当にいいです。

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提供:株式会社 PFU
アイティメディア営業企画/制作:誠 Biz.ID編集部/掲載内容有効期限:2008年9月30日


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