「WebARENA」といえばNTTPCコミュニケーションズの老舗ホスティングサービス。「いつかは使ってみたいけど、高そう」と思っていたWeb担当者も多いのではないだろうか。そんなWebARENAが月額換算2000円以下で利用できるようになる。Webメールもデータベースも利用可能だ。
「WebARENA」といえば、NTTPCコミュニケーションズが提供する国内大手のホスティングサービス。1997年にハイクオリティなサービスとして始まった業界の老舗でもある。70Gbpsという国内最大級のバックボーンによる通信の快適性や、長年のノウハウに支えられた技術力、サポートの良さにはユーザーからの信頼も厚い。
高品質で信頼性も高いとなれば、「利用料金も高そう」――そう思って敬遠していたWeb担当者に朗報だ。NTTPCコミュニケーションズでは6月11日、WebARENAのサービスを拡充。SOHOや中小企業向けに提供していた共用タイプの「WebARENA SuiteX(ウェブアリーナ スイートエックス)」の利用料(クレジットカード払い)を月額換算で1980円の年一括払い料金プランを新たに設定。これまで10Gバイトだった容量を30Gバイトに引き上げた。また、有料で最大120Gバイトまで増量できるのだ。
従来通りの月払い料金は月額3360円(同クレジットカード払い)と利用料こそ据え置きだが、容量は40Gバイトに増え、こちらもこれまでの4倍となっている。
年一括払い料金 | 月払い料金 | ||||
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クレジットカード | 請求書・口座振替 | クレジットカード | 請求書・口座振替 | ||
初期費用 | 3150円 | 5250円 | 3150円 | 3150円 | |
ディスク容量 | 30Gバイト | 2万3760円(1980円/月) | - | - | |
40Gバイト | 3万3840円(2820円/月) | 3360円 | 4200円 | ||
60Gバイト | 5万4000円(4500円/月) | 5460円 | 6300円 | ||
80Gバイト | 7万4160円(6180円/月) | 7560円 | 8400円 | ||
100Gバイト | 9万4320円(7860円/月) | 9660円 | 1万500円 | ||
120Gバイト | 11万4480円(9540円/月) | 1万1760円 | 1万2600円 | ||
加えて、これまで有料オプションだったデータベース「MySQL5」が追加料金なしで利用可能になったほか、ECサイト構築パッケージ「EC-CUBE」の利用も追加料金は不要だ。MySQL5によるデータベースは3つまで利用できる。
もちろん、これまで同様ファイアウォールやIPS(侵入防止システム)、迷惑メールフィルタやウイルスチェックなども引き続き標準機能として利用可能となっている。
現在8万以上のユーザーに利用されているというWebARENA SuiteX。その多くが「Web制作会社のようなプロフェッショナルの推薦によって採用を決めている」というのは、NTTPCコミュニケーションズの多田雄一さん(データセンタ営業部主査)。「20人に満たないスモールオフィスユーザーから、堅牢なセキュリティや機密性が求められる官公庁や大企業まで幅広く利用されている」
最近のホスティングサービスは、技術部のような専門知識を持つユーザーだけでなく、総務や管理といったスタッフ部門が利用するケースも多い。そのため、WebARENA SuiteXでは簡単に機能を利用できるアプリケーションを多数搭載している。
そうした機能の1つがデータベース「MySQL5」であり、ECサイト構築パッケージ「EC-CUBE」なのだ。この2つを組み合わせれば「標準機能だけでECサイトが構築できる」(多田さん)。経済的な問題だけでなく、専門的な知識がなくとも作れるのがうれしい。現場のスタッフが主体的に利用できるのだ。
Web上での企業活動が当り前になった今、中小企業だけでなく大企業の部署単位でも自前のサーバを運用している企業が少なくない。多田さんは、「例えばそうした社内サーバを安全に運用するにはコストがかかる。WebARENA SuiteXのようなホスティングサービスを利用することで、安全性やコストを担保できる。社内サーバの“引っ越し”にご興味を持っていただければ」と話した。
ビジネスには必須のメール機能だが、意外と地味に見られがち。WebARENA SuiteXではWebメール機能にはネオジャパンの「Denbun(デンブン)」を採用。「メールはビジネスの基本。Ajaxを活用し、ブラウザからの操作なのにOutlookに近いインタフェースと操作感を実現したことが採用の決め手です。ドラッグ&ドロップでファイル整理ができたりと、ビジネスでOutlookを利用しているユーザーも違和感なく利用できるはず」(多田さん)。
また、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、ウィルコムと各種携帯電話に対応しているのも強み。「iPhoneにもいち早く対応した」という。このほか日本語や英語だけでなく、中国語や韓国語の送受信も可能で、成長著しいアジアを中心に活躍するビジネスパーソンにとっても心強いはずだ。
なお、同じくネオジャパンのグループウェア「desknet's」にも対応しているので、スモールオフィスだけでなく大企業の部署ごとにも利用できるのである。
「(WebARENAでは)今後、社内向けにSNSやWikiが構築できる機能を盛り込みたい。将来的にはSFA(営業支援システム)も組み込むことを検討している」(多田さん)という。
手元にあるクライアントPCの機能に頼るのではなく、インターネット側の機能を基本にしたコンピュータの利用形態をクラウドコンピューティングと呼ぶが、各種アプリケーションを搭載したWebARENAは、まさにクラウド型のホスティングサービス。今後の展開にも目が離せない。
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提供:株式会社NTTPC コミュニケーションズ
アイティメディア営業企画/制作:誠 Biz.ID編集部/掲載内容有効期限:2009年7月16日