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ISOT 2012:ISOTで見た「今後普通の文具の未来」、文具王やだいたひかるトークショー

国際文具・紙製品展(ISOT)の最終日にオーリッドのブースで行ったトークショー。文具王や文具好き芸人のだいたひかるさんらゲストが展示会の感想やこれからの文具はどうなる? について語りました。

[Business Media 誠]

 7月4日〜6日に東京ビッグサイトで開催した国際文具・紙製品展(ISOT)2012。誠 Biz.IDでは、7月4日と6日にオーリッドのブースからUstreamとニコニコ生放送で生中継しました。

 6日には、誠 Biz.IDで5月に実施した特集「スマート文具サミット」をISOTの会場で再現。文具王・高畑正幸さんや文房具好きの芸人・だいたひかるさん、文具専門家の和田哲哉さん、手帳評論家の舘神龍彦さん(以下、敬称略)のゲスト4人で、ISOT 2012の感想やこれからの文具はどうなる? についてトークショーをしました。

 各自オススメの文具を紹介したり、文具王の部屋の様子が披露されるなど、会場は大盛り上がり。ここではハイライトを紹介しますので、全てを見たいという人はぜひ以下のアーカイブ動画をご覧ください。

今年のISOTはどうだった?

 まずは、ゲスト4人による今年のISOTの感想です。


shk_isot0301.jpg 文具王

一言感想を言うとすれば「何よりも楽しい」。これだけの文房具メーカーがそろうことはめったにないのと、見たことがない文房具がたくさんあります。普段はお店でしか文房具を探さないので、たまにこういう場にくると、こんなメーカーや商品もあったんだとか、このメーカーがこんなものまで作っていたのかという発見がありますし、掘り出しものも探せます。


shk_isot0302.jpg だいた

お祭りに来た気分です。そしてこんなに楽しい展示会があったなんて、内緒にしてずるいよみたいな。まあ私が知らなかっただけですけど(笑)。ここ10年で一番テンションが上がっています。この後、会場を周って全部見てみたい気分です。


shk_isot0303.jpg 和田

文具王と似ていますが、細かく見てみると意外といいものがありました。ISOTはここ10年くらい毎年来ていますが、「まあこんなもんかな」という先入観があって、それが割と続いていたんです。でも今年は、見てみると細かいところにいいものがあって、自分の知らないものもありました。もともと輸入モノのノートが好きなので、そうしたいいものも見つかってよかったです。


shk_isot0304.jpg 舘神

私は今回、初めて見るだけじゃなくて出展者としても参加できました。とある手帳メーカーに間借りして、私の開発した製品を出させていただいたんですが、エンドユーザーの声を直接聞けて、説明をして、とても勉強させてもらいました。見るのと出るのとでは全然違うんだなという印象です。


 ちなみにゲストの4人はこのトークショー後もISOTの会場を楽しんだようです。

いつから文具好きに?

 続いてのコーナーでは、司会者が出した質問に対して、○×の札を掲げて回答してもらいました。最初の質問は「初めて文具が好きになったのは子供のころである」。さて、どうだったでしょう?

 舘神さん以外は全員○。舘神さんは子供のころに文具が好きだった印象がなく、一番最初に興味を持った記憶があるのが、学生時代に買った「京大カード」というB6サイズの情報カードだそうです。きっかけは岩波新書から出ている『知的生産の技術』を読んだことだと言っていました。

shk_isot0305.jpg 司会進行を務めたのは、画像左にいるフリーアナウンサーの栂安(つがやす)亜紀さん

 ○を出した3人は子供のころからの文具好き。和田さんは、幼稚園のときに、大人用の黒い革のバッグにわら半紙とボールペンとはさみを入れて、どこに行くにもそれを持ち歩いていたそうです。おかげで周囲から「どこの会社に行くんですか」と言われたほど、文具好きだったと話していました。

 だいたさんは、小学生のころからお年玉をもらうと全部文具に貢いでいたといいます。レターセットやかわいいメモ用紙など。友達といろいろな種類を交換して、楽しんでいたようです。消しゴムボックス(顔よりも大きなサイズ)一杯に消しゴムが入っていて、まだ実家に置いてあると言っていました。

 文具王が文具と出会ったのは、小学生のころ。最初のおこづかいで、おもちゃの次に文具を選んでいたそうです。「クラスに2〜3人、図画工作のときだけ元気になるやつがいるんですよ、あれをやめられずに30年やったらこうなっちゃった」と話していました。

スマホ連係文具、実際どう?

 続いてのコーナーでは、会場となったオーリッドのブースでも出展している「KYBER SmartNote」のようなスマートフォンと連係する文具について。実際に使っている人も多いようですが、ゲスト4人はどう思っているのでしょうか、率直な意見をどうぞ!

文具王 未来の普通の始まりだと思っています。今はまだスマートフォンに対応しているノートは「何だそりゃ」状態だと思いますが、恐らく何年かして振り返ったら、今、携帯電話を使っているのと同じようにスマートフォン連係文具も使っているじゃないかなと。今出ている文具はその普通になるきっかけではないでしょうか。メーカーもあれこれ模索しているところだと思います。

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舘神 僕は基本的なソリューションが出そろったんじゃないかなと思っています。例えばショットノートであれば、手書き文字や絵をデジタル化する。KYBERについては人力でテキスト化してくれる。そうしたいうものって今までなかったですよね。それをユーザーがどうやって応用していくか、まだ時間がかかると思います。

 同じ情報でも住所録に書くものだったり、単なるメモだったり図形だったり、情報の保存の仕方、投げ方がそれぞれ違う。それをこれから皆さん、実践していって区別していく段階ではないかなと思います。よってソリューションは出そろった、皆さん使ってくださいという段階です。これからきっと進化していくんでしょうね。

和田 キングジム、コクヨ、そしてオーリッドなど、いろいろなメーカーがスマートフォン連係文具を出して、そしてヒットしている幸せな状況だと思います。ヒットすれば市場が活性化して、さらにいいものが出てくる。そうした状況がいま正に進んでいますよね。

 例えば今、オーリッドさんの「KYBER SmartNote」も使っていますが、これはもうノートをデジタル化する仕組みの裏に大きなシステムと人員が控えていて、それにはお金がかかっています。それにお金がかけられるのも、ヒットしているからですよね。つまり、いい状況にあるということです。そしてこの幸せな状態が進んで、将来的には文具王のいったように普通になる。いまはラッキーな状況じゃないかなと思っています。

だいた 私は初めて知りました。感想としては「時代だね〜」。文房具って進化していて、こんなものもあるんだなという発見と、メーカー側の冒険にバイタリティを感じます。それにしても文房具の小さな進化がすごく好きです。(進化は)とても地味なんですけどね。(その姿勢を見習って)明日から私も頑張ろうとひそかに思っているんですよ。

どうなる? これからの文具

 これからの文具がどのように進化するのでしょうか、どのように進化すべきなのでしょうか――。こんな質問に文具王は次のように話しています。

文具王 本質を考え直す時が来たのかなと思います。こういうデジタルの文具がいっぱい出てきて、PCやスマホも便利になったので、みんな(消費者)、こういう文具もいいかなと思っていると思うんですよ。

 でもそこで、じゃあ紙はいらない、今までの文房具いらないというは、ちょっとまてよと。でもやっぱり紙に書くの好きだよね、すてきなところたくさんあったよね、となったときに、本当にデジタルでいいのか、アナログじゃなきゃいけないのか。本質的に一番大事なところを見極めて、どっちに進むべきが、選ぶべきかを考えないといけないと思います。

 (スケッチブックを見て)例えばこういうのもデジタルより手書きの方がいいのもあるだろうし。文房具メーカー、特にアナログの文房具メーカーが考えないとやばいんじゃないかな、というのが面白いですね。

ゲスト4人の一押し文具

 会場の観客もつい前のめりになるほど盛り上がったのが、ゲスト4人のとっておき文具を紹介するコーナー。詳細は動画を見てほしいのですが、この記事ではいくつかピックアップしてお伝えしましょう。

 まずは文具王。フィルムタイプの付せん「ココフセン」などを出しているカンミ堂に作ってもらった“文具王名刺”です。基になったのは、名刺大のカードにココフセンを一体化させた「ココフセンカード」。カードに付せん入れが付いていて、詰め替えもできるタイプです。文具王名刺はこのカードに文具王の名前や連絡先を付けて、名刺としても使えるという一品でした。ココフセンがすごく好きな文具王が自ら依頼をして、特別に作ってもらったとのこと。カンミ堂ではこうした個別受注は受け付けていないので、非常にレア物ですよね。

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 最近買ってお気に入りだというペンタイプのカッタ―などを見せてくれたのはだいたさん。裏移りしない蛍光ペン、何となく字がきれいに見える筆ペン、ネタなどを書く縦書きの連絡帳など、次々とお気に入りの文具を紹介してくれました。

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 和田さんは、海外で購入したというペンホルダー「Sherpa(シェルパ)」。中身は普通のペンでも、そのホルダーに入れると万年筆のような外観になるのだそうです。正確な価格は不明ですが、日本円で約1000〜2000円とのこと。表面を傷つけたくない、使い勝手のよいペンなどを入れておくのに便利だと言っていました。

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 舘神さんは、ISOTに自ら出展した検索できるメモ帳「スキャンハック」です。これは舘神さんが開発したドット方眼のメモ帳で、タグ付けをしてスキャンをすると、生成したPDFファイルにそのタグが埋め込まれる仕組みとなっています。詳細は公式サイトを見てほしいとのことでした。


   館神さんが開発した検索できるメモ帳

文具王の部屋を公開!

 読者からの質問コーナーでは、文具王の部屋を公開する一場面もありました。ゲストも観覧者も「すごい」の一言。自宅にたくさんの文具があるというだいたさんは「私もこの方法で整理しよう〜」と言っていました。


  文具王の部屋。壁一面が引き出し

 なぜ部屋を公開したかというと、「文具にいくら使っている?」という質問があったからです。これはインターネット配信で見ている視聴者から寄せられた質問でした。

 ちなみに気になる月に文具に使う金額ですが、皆さん明確な金額は言わなかったもの、だいたさんは1万円ほど、和田さんは月に数点買うけど金額はそんなに高くない、とのことでした。

 印象深かったのは、和田さんが「文房具屋に行ったら必ず1点は買って帰ります。理由は、いいものをありがとうというお礼の意味を込めて、入場料のようなものですね」と話していたことです。文具王も「いい文具には自分でお金を払って買って、開発者に利益が戻るようにと思っています。そうすると次の新しいいいものを作ってくれので」と言っていました。

 そのほか「日本の文具はクオリティが高いのに海外にはあまり出ていないことについてどう思う?」「今まで買った文具で役立たなかったものは?」なども質問も。全部をご覧になりたい人は、ぜひアーカイブ動画をご覧ください。


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 2012年は生中継も交えてお伝えしたISOT。いかがだったでしょうか? 誠 Biz.IDでは今後も文具関係の話題を扱っていきます。お楽しみに!


提供:株式会社オーリッド
アイティメディア営業企画/制作:誠 Biz.ID編集部/掲載内容有効期限:2012年7月30日


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