レックスマークのレーザープリンタって知ってる? 2013年はカシオと国内販売強化あのプリンタブランドが復活!?

「レックスマーク」と聞いてピンとくる人はアラフォー世代かもしれない。1991年にIBMから分社化してできたレックスマークはインクジェットプリンタで有名だった。そのレックスマークが2013年からレーザープリンタを法人向けに販売する。

» 2012年12月25日 10時00分 公開
[PR/Business Media 誠]
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レックスマーク日本法人のオフィスにはIBM時代のタイプライターも

 「レックスマーク」と聞いてピンとくる人はアラフォー世代かもしれない。人によっては「ああ、あの安いインクジェットプリンタね」だったり、「おお、IBMから分かれた会社だ」だったりする。若い人でも「2003年に販売を開始したデルのプリンターをOEM供給していたのがレックスマーク」と言えば、分かりやすいだろうか。

 このレックスマークインターナショナル、1991年に米IBMのプリンタ部門を分社化してできた会社だ(その昔、IBMではプリンタだけでなくタイプライターも作っていた)。一時は全世界150カ国以上でSOHOや家庭向けのインクジェットプリンタや複合機を販売していた。特に低価格のインクジェットプリンタが主力で、2003年の世界シェアは19%にも達したという。

 ところがその後、インクジェットプリンタは価格競争の波にのまれることになる。日本勢をはじめ、各社のインクジェットプリンタは1万円を切るものも少なくない。モノによっては5000円を割る価格帯の商品も出てきた。

 もちろん国内で販売体制が整っていれば、本体価格が下がってもインクなどの消耗品で儲けを出すのがインクジェットプリンタのビジネスモデル。だがレックスマークは大胆にも2012年8月にインクジェットプリンタ製造事業から撤退。企業向け中高級機レーザープリンタと企業ソリューション領域に特化した事業戦略を表明した。

 日本国内でもグローバル戦略に沿って企業向け市場にシフト。第1弾として2013年1月からカシオ計算機が販売パートナーとなり、拡販を目指す。

第1弾はA3カラーレーザー複合機「Lexmark X925de」

A3カラーレーザー複合機「Lexmark X925de」

 カシオとの協業による国内最初の法人向けプリンタ/複合機となるのがA3カラーレーザー複合機「Lexmark X925de」。10.2インチの大型カラー液晶タッチパネルを採用し、スマートなナビゲーション、ショートカットでの簡単なアクセス、ドキュメントや印刷ジョブをプレビューする機能などを備えた。

 LEDヘッドを持つ複合機で、両面自動印刷機能も搭載。プリンタとコピーとも印刷速度はカラー/モノクロA4用紙で毎分31枚で、ファーストプリント時間は9秒(モノクロ)となっている。150枚と250枚給紙トレイおよび多目的フィーダを標準装備。同時に3種類の用紙をセットできる。A3対応で297×1200ミリまでの長尺紙まで鮮明に出力できるため、細長いポスターのような印刷物も、外注せずに社内でプリントできる。PANTONEのキャリブレーションを使用して、一貫したカラートーンを保持できるほか、簡単に正確なカラーマッチングができる。

 CCDセンサーによるスキャン機能は読み取り速度が片面A4モノクロで毎分最大70面、カラーで同53面。最大100ページ分の原稿を読み込めるADF(自動原稿読み取り装置)も搭載しており、両面読み取り同38面と高速だ。スキャン解像度は最大で600×600ppi。スキャンした内容をメール、FTP、FAXのいずれかを用いて複数の宛先に送信できるので、ビジネス文書の共有も簡単だ。

 他社複合機に比べ低価格ながら、印刷部の耐久性が100万ページ(または5年間)という高耐久なモデルであることもうれしい。本体サイズは771×672×668ミリ(幅×奥行き×高さ)、重さは79.3キロ。USB 2.0に対応したUSBポート、10/100/1000BaseTX対応のイーサネットポートを備える。なお、前面に装備したUSBポートにUSBメモリを差し込むと、メモリ内のデータをタッチパネル上でプレビューしたり、スキャンデータを送信したりできるようになっている。画像形式はPDFやJPGなど。

生産性やコストへのこだわり

 X925deの特徴は、きれいにそして高速に印刷できることだけではない。紙の印刷やスキャンに関わることの生産性を向上させ、時間や費用などのコストを削減することも得意としている。

 例えば「Lexmark Color Care Technology」。5段階で最大50%まで黒色トナーの使用量を抑制できるほか、印刷した文字の視認性はそのままに写真やグラフなどのカラートナーの使用量を減らせる。もちろん印刷前にタッチパネル上でプレビューを確認したり、大量印刷前に1部だけ試し刷りして、印刷失敗を減らすことも可能だ。

印刷前のタッチパネルメニュー。大きいアイコンで分かりやすい

 また頻繁に印刷するフォームや営業資料、その他のビジネスドキュメントをオンラインで保存可能。それぞれをオンデマンドで印刷できる。これまで紙に貼り付けて個別に経理に提出していた経費精算のレシートも、X925deであらかじめ用意したフォームを印刷し、スキャンするだけで事前に登録した社員のデータベースに照合してくれる。営業マンにとっても経理にとっても面倒な支払い手続きや請求書の処理。それを簡単に済ませられるというわけだ。

 このほかIDカードや免許証、保険証などのカードも、X925deで両面スキャンすることで自動判別。自動的に印刷用紙の片面に拡大印刷できるため、時間と手間を省けるようになっている。もちろん個別のJavaアプレットをダウンロードすることで、基幹系システムとの連係も可能だ。

 トナー/ドラムなどの消耗品は本体前面から交換できる設計。紙詰まりやトナーの交換など、メンテナンスも簡単だ。さらに、用紙やトナーを節約するエコモードや、電力を節約するためのスリープボタンやハイバネートモードを備えるなど、環境に配慮した機能も搭載している。

レックスマークのプリンタはスマートデバイスにも注力

 このほか、レックスマークでは同社製プリンタ/複合機で利用できるiPhone/iPadやAndroid端末とのソリューションにも注力。例えばiPhoneやiPadなどのスマートデバイス用アプリも用意している。


いくつかiPhoneやiPadにアプリを用意している。今回はスキャン用のキャプチャーアプリを使ってみよう(中央)。起動するとシンプルなインタフェース。Googleドライブにアップロードするか、PDFをメールで送るか選べる


 レックスマークによると「もともと世界各国のAppleストアでレックスマークが使われている」という。こうしたスマートデバイス対応やマルチOS対応など、ワークスタイルの変化にも簡単に応じることができるのもレックスマークの特徴だ。次の機会ではプリンタとモバイルソリューションについても詳しく紹介できるはずだ。


 いかがだっただろうか。レックスマークと言うとどうしても家庭用やSOHO向けのインクジェットプリンタのイメージが強いが、実は企業向けのレーザープリンタ/複合機でも強さを発揮する。これまで懸念材料だった国内販売網の弱みも、カシオという強力なパートナーを得て解消できたと言えそうだ。試金石となるX925de。復活するレックスマークが国内企業のビジネスを後押しする。

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提供:レックスマークインターナショナル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:誠 Biz.ID編集部/掲載内容有効期限:2013年1月25日