就職・転職のためのリサーチサイトを運営しているヴォーカーズは、「平成生まれ版:働きがい企業ランキング」を発表した。調査対象を平成生まれの社員に限定し、若手社員が働きがいを感じるうえで重要になる5項目「待遇面の満足度」「社員の士気」「風通しの良さ」「社員の相互尊重」「20代成長環境」の合計値を集計しランキング。「平成生まれ」が卒業し社会人になって4年が経ったが、彼らが働きがいを感じる企業にはどのような特徴があるのだろうか。
集計した結果、トップ3をリクルートグループが独占。1位は「リクルートライフスタイル」、2位は「リクルートホールディングス」、3位は「リクルートキャリア」。サイトに寄せられた口コミをみると、「早いうちから1人前とみられ1人で行動させられるため、ゼロからの成長のスピードは他の会社で過ごす方と比べると圧倒的に早いのではないか」(女性、リクルートライフスタイル)、「自分から動くことをよしとする文化。能動的に動いて仕事を取りにいく意識の高さが必要。なにごとも目標をもって、完璧を目指し、完璧以上を求められる」(女性、リクルートキャリア)といった声があった。
4位は資産運用型マンション業務を手掛ける「青山メインランド」、5位は賃貸管理などを行う「プロパティエージェント」、6位は「博報堂」、7位は「三菱商事」という結果に。トップ20にランクインした企業の口コミをみると、年齢に関係なく意見を言いやすいフラットな社風であることや、チャンスを与え、若いうちから裁量の大きい仕事を任せるといった内容が見られた。「平成生まれが働きがいを感じる環境には『若手が意見を言いやすく、尊重される』『若手に責任ある仕事を任せ、成長を促す』という共通項がうかがえた」(ヴォーカーズ)
関連記事
- 「日本の企業はおかしい。欧米の企業から見たら……」ベネッセ・原田氏の働き方
ワークライフバランスの課題に関する議論は、さまざまな立場で行われている。しかし、日本人のワークライフバランスは改善されているのだろうか。ベネッセホールディングスの原田泳幸会長兼社長に、社員の働き方について聞いたところ……。 - “大きな三角形”をつくった人が、圧倒的に稼ぎまくるワケ
「稼ぐ力」というフレーズが注目されているが、どうすればいいのか分からない人も多いのでは。そこで、リクルートでフェローとして活躍し、その後中学校の校長を務めた藤原和博さんに“稼ぐ方法”について聞いてきた。 - 大企業の正社員、3割は会社を辞める
東日本大震災の発生以降、「今後どのように働いていけばいいのか」と考えるビジネスパーソンも多いのでは。ポスト大震災の働き方について、人気ブロガーのちきりんさんと人事コンサルタントの城繁幸さんが語り合った。 - なぜ給料が二極化するのか? 年収200万円と800万円の人
景気低迷の影響を受け、給料は下がり続けている――。そんなビジネスパーソンも少なくないだろう。では、今後10年間はどうなのか。リクルートで働き、中学校の校長を務めた藤原和博さんに「10年後の給料」を予測してもらった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.