パナソニックは、メガホン型翻訳機「メガホンヤク」を活用した多言語翻訳サービスを開発した。公共機関や法人を対象に、今年の12月20日から提供を始める。
交通機関やイベント会場で訪日外国人を正確に誘導することを目的に開発。昨年12月から空港などでの実証実験を重ねてきた。
メガホン本体のボタンを押しながら日本語で音声入力すると、英語・中国語・韓国語に翻訳し、機械音声でアナウンスを行う。翻訳にかかる時間は約1〜2秒となっており、タイムラグのない情報伝達が可能だという。
翻訳機には、案内でよく使われる日本語と、対応する英語・中国語・韓国語の定型文を300種類ずつ収録している。単語の組み合わせによって、約1800の会話パターンに対応できる。音声入力された日本語と登録済みの定型文を照合し、適合したものを発話する仕組みだ。
クラウドサービスにも対応しており、ソフトウェアをアップデートすることで独自の定型文を追加できる。
オープン価格・36カ月契約での提供となる予定。
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