スズキ、新型「ジムニー」発表 本格オフローダーが20年ぶりフルモデルチェンジ:唯一無二のコンパクト四駆(1/7 ページ)
スズキが軽四輪駆動車「ジムニー」と1.5リッターエンジン搭載の「ジムニーシエラ」をフルモデルチェンジし、発売した。ジムニーのこだわりを継承しつつ、車体やエンジンの一新で動力性能と使い勝手を高めた点が特徴だ。
スズキは7月5日、軽四輪駆動車「ジムニー」と1.5リッターエンジン搭載の「ジムニーシエラ」をフルモデルチェンジし、発売した。国産本格オフローダーを20年ぶりにモデルチェンジし、ラダーフレームなどジムニーのこだわりを継承しつつ、車体やエンジンの一新で動力性能と使い勝手を高めた。価格(税込)はジムニーが145万8000円〜184万1400円、ジムニーシエラが176万400円〜201万9600円。
「ジムニー」「ジムニーシエラ」ともに、梯子型に組んだ頑強なラダーフレームを引き続き採用しつつ、中央部などにX(エックス)型に組んだメンバーを新たに取り入れた。これにより、ねじり剛性を先代モデル比1.5倍に向上させた。車体とラダーフレームをつなぐボディーマウントゴムも新設計し、安定性を高めた。
エンジンを縦置きに配したFRレイアウトと、悪路走破性に優れた機械式副変速機付きパートタイム4WDを採用。路面状況に応じて2WDと4WDを切り替えて走行できるようにした。また、4WDも4H(高速)と4L(低速)のモードに切り替え可能とし、利便性を高めた。
ジムニー伝統の3リンクリジッドアクスル式サスペンションも備え、凹凸路での優れた接地性を実現した。標準装備する電気制御のブレーキLSDトラクションコントロールは、4L(低速)モードで走行する際、エンジントルクを落とすことなく、空転した車輪にだけブレーキをかけることでもう一方の車輪の駆動力を確保する機能を持ち、高い脱出性能を発揮する。
「ジムニー」は専用チューニングのR06A型ターボエンジン、「ジムニーシエラ」には軽量・コンパクトで燃費に優れた1.5Lの新開発K15B型エンジンを搭載する。
デザインコンセプトは“プロの道具”
デザインコンセプトは「専門家が愛用する“プロの道具”」。面の剛性を高める造形や、降雪時に雪がたまりにくい凹凸が少ないボディー形状を取り入れ、走破性を高める工夫を施した。丸型ヘッドランプ、5スロットグリル、クラムシェルボンネットフードなど、ジムニーの伝統的な意匠も引き続き採用した。
「ジムニーシエラ」には、張り出した材料着色樹脂のオーバーフェンダーとサイドアンダーガーニッシュなど、力強い造形も取り入れた。
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