エンタープライズ:ニュース 2003/05/26 13:40:00 更新


IBM Software World直前レポート:第6回 developerWorks Toolboxデビュー

明日5月27日から始まるIBM Software World 2003 & IBM developerWorks Live! with WebSphere 2003で、「developerWorks Toolbox Subscription」がデビューする。JavaアプリやWebサービスの開発に役立つ1000以上のIBMのソフトウェア製品や、それに関連する技術情報をまとめたものだ。

 日本アイ・ビー・エムは、明日5月27日から開催する「IBM Software World 2003 & IBM developerWorks Live! with WebSphere 2003」で、先ごろ販売開始したJavaアプリケーションやWebサービスの開発のためのスイート、「developerWorks Toolbox Subscription」を売り込む。

 developerWorks Toolbox Subscriptionは、オープンスタンダードベースのWebサービスやアプリケーション開発に役立つ1000以上のIBMのソフトウェア製品や、それに関連する技術情報をまとめたもの。IBMでは、WebSphere Studio製品群を提供しているものの、実際のアプリケーションを開発するにはミドルウェアやサーバソフトウェアが必要になる。

 効率良く開発が進められるよう、developerWorks Toolbox Subscriptionには、WebSphere、DB2、Lotus、Tivoliの各種ミドルウェアやサーバソフトウェアが含まれているが、「スターター・レベル」は、個人レベルでも購入できるよう5万7100円の値札が付けられている。ライバルであるマイクロソフトのMSDNに習ってサブスクリプション形式を採用、1年間、3カ月から4カ月ごとに更新された最新のCDセットが日本IBMから提供されるほか、ダウンロードにより随時、最新情報も入手できるという。オープンソースで優れたツールが入手できるJava開発は、さまざまなサイトからツールや最新情報を探さなければならない場合が多いが、これならワンストップで済む。

「.NETよりJavaの方がパフォーマンスや生産性が高く、将来性もあることをdeveloperWorks Toolbox Subscriptionによってより多くのデベロッパーに知ってもらいたい」と話すのは、日本アイ・ビー・エムのソフトウェア事業部でデベロッパーリレーションズを担当する藤本司郎部長。

 日本IBMではISV向けのSolution Partnership Center東京で、英語版ながらdeveloperWorks Toolboxを使ったセミナーを既に実施しているという。

 前職ではIBM eServer xSeriesを担当していた藤本氏は、地方の顧客を訪ねると、「Visual Basicは書けるがJavaは……」という声をしばしば聞いたという。

「でもVisual Basicは開発環境でもあるのです。もっとわれわれの開発環境であるWebSphere Studioを知ってもらい、比較してもらえるようになれば、JavaアプリケーションやWebサービスの開発に多くのデベロッパーに参加してくれるはずだ」と藤本氏。

 27日から始まる「IBM developerWorks Live! with WebSphere 2003」(有償)では、入門・初級からエキスパートまでを対象としたWebSphere Studioのハンズオンクラスも連日開催される。

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[浅井英二,ITmedia]