特集
2004/01/20 18:00:00 更新


特集:第3回 サンプルで学ぶCosminexusによる業務指向スタイル開発の流れ (2/7)


取り上げるサンプルWebアプリケーション内容

 それでは最初に今回解説する簡易電話帳のWebアプリケーションについて説明します。このWebアプリケーションは「一覧表示」、「登録」、「削除」の機能を実装する、図1のような画面遷移、および画面デザインのものとします。業務処理部分は、データベースにアクセスして処理を行うのが一般的ですが、今回はファイルアクセスによる処理を例に挙げています。

hitachiImage1.gif

図1■簡易電話帳の画面遷移。それぞれの画面のつながりを確認しておきましょう


 はじめに、図1の簡易電話帳を開発する環境設定をしておきます。

JBuilderの初期設定

 JBuilderでは、1つのWebアプリケーションをプロジェクトという単位で管理しています(画面1)。

hitachiImage2.gif

画面1■「ファイル」→「新規プロジェクト」を選択して、名前に「Denwacho」と付けるプロジェクトを作成します


Application Designer の初期設定

 次に、画面遷移図を作成するツールApplication Designerを組み込んだVisioを起動し、作業環境を設定します。ここでのポイントは、「生成プログラムの格納パス」と「生成定義ファイル格納パス」を、JBuilderの適宜な作業領域に合わせておくことです(画面2)。表1には各項目の内容を挙げました。

hitachiImage3.gif

画面2■メニューから「画面遷移」→「環境設定」を選択します


表1■環境設定の例
設定項目
説  明
HTMLの格納パス C:\Document and Settings\Administrator\デスクトップ\itmedia\html Web画面として定義するHTMLファイルを格納するフォルダを指定します
生成プログラム格納パス C:\Document and Settings\Administrator\jbproject
\Denwacho\src
Application Designerが生成するJavaソースプログラムを格納するフォルダで、JBuilderのプロジェクト内のsrcパスを設定しておくと便利です
生成プログラムのパッケージ名 denwacho.apd Application Designerによって生成されるクラスのパッケージ名

 さらに、メニューから「画面遷移」→「オプション設定」を選択し、「オプションの設定」のコントロールID欄には「ITmedia」と入力してコントロールIDを設定します。

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[清野泰正,ITmedia]

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