まるごとserver VPS(仮想専用サーバ)「VPLシリーズ」:root代行の新ホスティング、GMOがサービス化――高い拡張性はそのままに、サーバの運用負荷を大幅軽減

動的なWebサービスを展開したい場合、拡張性能にすぐれたVPS(仮想専用サーバ)や専用サーバが魅力的だ。しかし、自由度が増えるほどサーバの運用負荷も増大する。それがこれまでの常識だった。しかし、高拡張性はそのままにサーバ設定・運用・管理を任せられるという新サービスがGMOインターネットから発表された。


 GMOインターネットのホスティングブランド「まるごとserver」のVPS(仮想専用サーバ)で新たに用意された「VPLシリーズ」は、これまで有りそうでなかった“良いとこ取り”を実現したサービスだ。

 VPLシリーズは、共用サーバでありながら、専用サーバ並の自由度、拡張性を持つVPS(仮想専用サーバ)だ。従来のVPSが持つ高い拡張性はそのままに、運用負荷を大幅に軽減。root権限(サーバ管理者権限)はGMOインターネットが担い、アプリケーションのインストール作業やサーバの各種設定作業を代行してくれるのだ。

gmo_03.jpg GMOインターネット ホスティング事業本部 桂田氏

 GMOインターネット ホスティング事業本部の桂田氏は、このサービスの狙いを次のように説明する

 「ビジネスにおけるインターネット活用が、大企業のみならず中小企業においても普及してきており、複数ドメインの運用や、目的にあわせたアプリケーションの活用といった共用サーバでは、実現不可能なサービスを必要としています。しかし、中小企業ではITの知識がある専任の担当者が不在のためにサービスの可能性を摘んでしまうのは本末転倒でしょう。このような要望に応えるために、新サービスを開始したのです。利用者はあくまでもコンテンツに注力してもらうことができ、サーバ運営の作業は当社が請け負うのです。また、信頼性をより向上させるために、サーバの基本性能も強化しました。サーバOSは従来のFreeBSDから変更し、Red Hat Enterprise Linuxを採用しています。高信頼性で定評のあるディストリビューションなので、サービスレベルの保証に貢献できることが間違いないでしょう」(桂田氏)

 サーバに関する専門知識を持たなくても、自由度が高いWebサイト運営を可能とする新サービスとはどのようなものなのか? その詳細を探ってみよう。

運用負荷を軽減しながら、同時に高拡張性を実現

 ホスティングサービスを利用するユーザーの中でも、VPS(仮想専用サーバ)を利用するには、ある程度の知識が必要だった。Linuxに関する知識やコマンドによるサーバ操作などの経験を持っている利用者でなければ、十分に活用することは困難だったと考えられている。

 しかし最近では、「インターネットを利用したサービス規模の拡大に伴い、サーバ運用の知識はほとんどないが、共用サーバからよりサイト運営の可能性の幅が広がるVPS(仮想専用サーバ)や専用サーバへの需要が増加傾向にあります」。しかし、自身でサーバの設定作業や運用を行ったことがない場合や専任のサーバ管理者が不在という場合には、共用サーバから上位サービスへの移行は想像以上に負担がかかる。そんな意見を持つ利用者が増えているのだ。

 このような利用者は、元々本業の作業を持ちながらも、ネットショップの業容拡大にともない、専用サーバの利用を開始するといったケース。このため、運用することが目的ではないことが明らかだ。そこで最近の傾向として注目されているのが、拡張性の高い仮想専用サーバということだ。専用サーバよりも、低コストでありながら、拡張性は専用サーバと同等という内容だ。

gmo_01.jpg root権限を持てば自由にWebサイトの表現力を高めることができる。しかし運用の手間が心配。それがこれまでの見解だっただろう

 ところが、VPSとなると共用サーバにはなかったroot権限(サーバ管理者権限)をどのように使い込めばよいのだろうか? という運用負荷が増えることになる。このため、VPS(仮想専用サーバ)を利用し始めてはみたものの、本業の業務に追われ、サーバ運営に関する勉強の時間がほとんどない。そのような利用者が増えているという。

 この状況を放っておくのは危険だ。なぜならば、専門知識を持たないまま運用を続けていった結果、サーバ運用にまつわるトラブルが起こり、運用状況を見直さざるを得なくなるケースも出てきているからだ。その最たるところはセキュリティ対策だろう。

 そこでGMOインターネットでは、専用サーバと同等の拡張性がありながら、運用負荷をできるだけ少なくした新サービス「VPLシリーズ」の提供を開始した。VPLシリーズは、VPS(仮想専用サーバ)の持つ特徴を生かし、運用はGMOインターネットが請け負うという内容だ。専門知識がなくとも、高い拡張性を手軽に利用できるサービスとなっている。

細かい設定やインストールはGMOにお任せ

 VPLシリーズとはどんなものなのか。その特徴を具体的に紹介していこう。

 最大の特徴といえるのが、運用負荷を軽減する設定代行サービスだ。VPS(仮想専用サーバ)を利用する場合、必要なアプリケーションは自らインストールしなければならない。しかし、それまでサーバを自分で運用したことがない場合、どのようにインストール作業をすればよいのか基本的なところから勉強していかなければならない。

 また、インストールしたアプリケーションやデータベースなどは適切な設定をする必要があるものの、「マニュアル通りに設定したはずなのに、うまく動作しない」といったことが起こりがちだ。

 こうした専門知識は、ITの専門家であれば自分で勉強して研鑽する必要があるものの、本業がある場合、サービスインへの時間が遅れがちだろう。それならば、自らで運用するよりも基盤部分の運用は専門家に任せるのが得策なのではないだろうか。

 そこでGMOインターネットの設定代行サービスでは、ネットショップ構築ツール「OSCommerce」、グループウェア「サイボウズ Office6」、「サイボウズOffice6モジュール」など主要アプリケーションソフトのインストール代行を請け負う。自分でソフトのインストール経験がないといった場合には、このサービス利用すればよいのだ。

 細かい設定が必要なデータベース関連についても、「PostgreSQL自動起動設定」、「MySQL自動起動設定」、「PostgreSQL設定ファイル変更」、「MySQL設定ファイルの変更」といった設定代行作業を請け負う。また、ディスク容量の問題から対応が必要な「メールキューの削除」、「メールボックスの削除」といった関連の作業もメニューとなっている。

 これらの運用が無事に行われているのかを把握するための「ログのコピー」、さらには「ローテート設定変更」、「ログ・キャッシュの削除」、また「パーミッションの変更」、「ファイル所有者の変更」、「ファイル削除」といったファイル関連の作業もメニューとして用意されている。ほかにも、「IPアドレスの増設」、「ゾーンファイル変更」、「サーバのリストア」、「独自認証SSL設置代行」などもメニューとして用意されている。要は、サーバに関する基盤設定はすべてGMOインターネットが行ってくれるというわけだ。これにより、利用者はコンテンツを用意してサービス上の設定をすればよいだけになる。

 GMOインターネットでは、今後対応できるメニューを増やしていくことも計画しているという。サーバは、導入当初さまざまな設定やカスタマイズが必要だが、安定動作期に入れば運用の手間だけになるもの。それならば、あらかじめこのようなプランを選択するのも堅実なものとなるだろう。

大規模なアプリケーション開発に不可欠なJavaに対応、ディスク容量も大幅に増加

 今回、VPLシリーズを提供するにあたり、サーバの基本性能を向上させることを狙ったという。前述のように、従来のFreeBSDを、企業利用で定評なRed Hat Enterprise Linuxに切り替えた。

 企業のミッションクリティカル業務で利用されることも多い商用Linuxディストリビューションであり、Red Hatのコアとなっているプロダクトだ。このOS自体のライセンスでも年額10万円を超えることを考えれば、VPLシリーズがいかにコストパフォーマンスがよいかうなずけるはずだ。

 具体的なもので特筆なのは、IPアドレスが最大で20個まで増設することが可能なことだ。通常のホスティングサービスでは、IPアドレスを追加することができないものが多く、ドメインやサービスごとにIPアドレスを割り当てて拡張となると制限が多いことがある。IPアドレスに余裕があることで、複数ドメインを同時に運用し、それぞれのドメインに独自認証SSLを利用することも可能だ。仮想専用サーバでありながら、本格的な専用サーバ並の複数ドメイン運営が現実的となるわけだ。

gmo_02.jpg 効率よくSSL認証を使いたい場合、複数のIPアドレスが必須だ。このような要望にも応えてくれる

 ディスクの容量も大幅にアップしている。最大で40GBの容量を用意した。いくら拡張性があっても、その格納容量が少なくては不公平だ。サーバ容量制限からホスティングサービスの利用をあきらめていたユーザーには朗報といえるだろう。

 またVPS(仮想専用サーバ)ならではの高い拡張性を活かし、Webアプリケーションの稼働環境としても最適だろう。PHP、Perl、Ruby、Pythonなどはもちろんのこと、最上位版のサービスではJavaにも対応している。Javaを利用したサーバ運用のためには、専業の開発ベンダーが紹介する比較的高額なホスティング先というものも多い。これが廉価な選択肢も増え、希望する場合にはroot権限も与えられる(無料オプション)となれば、制限を伴わないはずだ。

 さらに、より簡単にアプリケーションを利用できるよう、ワンクリックでインストール利用できるメニューも用意されている。プリインストール型とは違い、必要なものだけをインストールすることで、余計なサーバーリソースを使用する必要もない。

gmo_03.gif

 現在、用意されているのはブログ構築ツール「Movable Type」、オープンソースのSNSアプリケーション「OpenPNE」、アクセス解析ツール「Urchin」、ブラウザ上からページを追加、編集できる「PukiWiki」、ネットショップ構築ツール「EC CUBE」、コミュニティーサイト構築ツールの「XOOPS」。以上の6つだ。価格とサーバの容量などの概要は下表の通り。自社に最適なプランを選択することができるのも魅力的な点である。

■価格表

プラン名 VPL-100 VPL-200 VPL-300
ディスク容量 10GB 20GB 40GB
メールユーザー数 無制限 無制限 無制限
OS Red Hat EnterpriseLinux 4.0 Red Hat EnterpriseLinux 4.0 Red Hat EnterpriseLinux 4.0
IPアドレス(追加可能数) 1(4) 1(9) 1(19)
root権限 オプション利用(無料)※ オプション利用(無料)※ オプション利用(無料)※
初期設定費用(税込) 2万9400円 2万9400円 2万9400円
月額料金(税込) 1万4700円〜 2万6250円〜 4万950円〜

※ root権限(サーバ管理者権限)は標準プランでは利用することはできない。ただし、アプリケーションのインストール代行や各種設定代行サービス、一部技術サポートを自前で行うならば、root権限追加オプション(無料)の利用ができる

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『VPS(仮想専用サーバー)VPLシリーズ』

root代行の新ホスティング、GMOがサービス化 ── 高い拡張性はそのままに、サーバの運用負荷を大幅軽減

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提供:GMOインターネット株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2007年12月19日

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